この作品は10万ヒット記念のキリリク・・・その2です
「何を言うか!! 今からそんなにペースをあげたら後が大変だからだ・・・」
お揃いのリュックをして、久々に晴れた6月の爽やかな空の下を軽やかに歩いていく。 案の定、張り切っているマヤは子供のように先を急いでいるのだった。
過ぎ去っていた。
マヤはハイキングコースを外れ、大きな木の根元を見ると、たくさんのキノコが生えているのを発見した。 「わ!キノコだっ!!すごい、すごいたくさんある〜!!食べれるのかなっ?」 マヤの叫びを聞きつけ、すぐに追いついた真澄はキノコを見下ろし、呆れたように言った。 「これは毒キノコだ。こんなにカラフルな色のキノコ、見るからにして怪しいじゃないか・・・」 真澄にそう言われ、ションボリするマヤ。 しかし、すぐ隣の木の根元に、無難な茶色のキノコが無数に生えて いるのも見つけた。 「速水さん!あれは?」 マヤの指差すほうを見た真澄は、鋭い目つきでチェックする。 「うーん・・・どうかな。これは食べれるかもしれないな・・・・。しかし、素人の判断は危険だが・・・」 「いいじゃない!!せっかくだからキノコ狩り〜♪ そだ、山のふもとに、詳しそうなおじいさんがお店をして いたし、帰りに見てもらってさ、食べれそうなヤツだけ持ち帰るの。ね、ね?」 「そう・・・だな・・・」 マヤの勢いにつられ、結局2人揃ってキノコ狩りをすることになった。
キノコを収穫することができた。 大都芸能の鬼社長の速水真澄も、マヤとこんな風に楽しく休日を過ごしていると子供のようになってしまうのだ。
すべてチェックしてもらうことにした。 「すみません・・・たくさん採れたんですけど、食べられるかどうか見てもらえますか?」 「ほお〜これはたくさん採りましたなあ・・・。どれどれ・・・・」
よけていった。 「ほらみろ、俺の言う通りだ・・・」 真澄がマヤに耳打ちすると、マヤは少しガッカリしているようだった。 「せっかく採ったのに・・・」 彼女の採ったキノコばかりが横へとはじかれていく・・・。
じいさんはニヤリと意味深に笑い、キノコの入った袋を真澄に手渡した。 じいさんが言っているのは、マヤが採った紫色に黄色の粒々の不気味なキノコの事のようだ。 「あの・・・この紫色のキノコ、大丈夫でしょうか?」 「ああ・・大丈夫だよ。ちょっと珍しいキノコじゃ。なかなか見つからん。味はともかく、楽しめるじゃろう・・・」 「・・・???」 意味不明なじいさんの言葉を聞き、2人はようやく、ふもとの駐車場に止めた車に乗り込んだ。
真澄がエンジンをかけながらそう言うと、マヤは頬っぺたを膨らませて言う。 「あたしが見つけたんだから、速水さん、嫌なら食べなきゃいいでしょ〜〜っ!!」 マヤは、自分が採った中で一番大きいキノコだったので、どうやら気に入っているらしい。 『確か、以前に ”人格の変わるキノコ” として有名な紫のキノコの話は読んだが、あれは黄色の粒々なんて なかったしなあ・・・。それに日本じゃ生息してないはずだし。これには別の効能でもあるのだろうか」
「今日の夜ご飯は、キノコづくしだね・・・」 「ああ・・・」
数時間もかかってしまうので、こうして真澄が手伝うことが当然のようになっていた。
は炒め物だ。 さらに、最後に残った大きな紫のキノコひとつは・・・・マヤが適当にバター焼きにしていた。 ・・・紫のキノコは、切っても薄紫色をしていて、かなり不気味である。
「そうだな・・・・」 キノコ以外にも、真澄が手早く作ってくれた鮭のムニエルなどが食卓に並ぶ。
マヤのとびきりの笑顔が、何倍も食事をおいしくさせるようだ・・・。
・・・・・・・・が、一向に紫のキノコのバター焼きに手を付けようとしない真澄にマヤが声をかけた。
「う・・・なんかなあ・・・色が・・・・」 真澄が言葉を濁していると、マヤはプリプリと怒り出す。 そして、それでも手を付けようとしない真澄に腹を立てたのか、さっと皿を取上げると一瞬にしてすべてを平らげて しまった。
「ああ〜おいしかった!! 速水さんの分、もうないからねっ!」 呆気に取られていたが、内心ホッとする真澄だった。 あまりにもまずそうだったからだ・・・・。 「食べようと思ったのに・・・」 思ってもないセリフを吐いた真澄に、マヤがますます頬を膨らます。 「速水さん、見た目はおじさんのくせに、案外子供なんだからっ!!」 「子供の君に言われる筋合いはない・・・・」 「!!!!!!」
飽きることなく、許す限りに彼女を求め、体を重ねてきた。
仕事上の激務とは別で、足腰が完全に疲れきっていた。 幸いというか、マヤも疲れているようだし、少し 気まずい雰囲気があるので、今日はこのまま睡眠をとったほうがいいのかもしれない・・・。 真澄は冷静にそう考えながら、肩で大きく息をつく。 とてつもない睡魔に襲われそうだ・・・。 うっかりと湯船に浸かりながら寝てしまいそうになり、慌てて体を起こす。 『いかん・・・・』
しっかりとパジャマを着てリビングへと歩き出していった。 マヤはソファー辺りでくつろいでいるようだ。
「うわっ!!」 彼は驚いて立ち止まり、声をあげた。 ・・・パジャマの上だけを定番のように羽織ったマヤが、いきなり後ろから抱き付いてきたのだ。
まだ機嫌が悪いものだとばかり思っていたのに・・・。
「ああ・・・俺も・・・悪かったな・・・」 抱きついてきたマヤの手を握り返すと、マヤは強く強く真澄にしがみついてきた。
「何?・・・熱でもあるんじゃないのか?・・・まさか、キノコにあたったのかもしれないぞ!気分は悪くないか?」 真澄が慌てて振り向き、彼女のおでこに手を当てたが、熱はないようだ。 マヤは酒に酔ったような表情で真澄を見上げていた。
もともと色白の彼女だけに、火照った時に見せる表情ほど色気のあるものはない。 真澄は喉を鳴らした。 ・・・しかし、今日は心では抱きたくても、体がどうにも力不足であった。
真澄がそう言うと、マヤはいきなり彼の胸にしがみつき、顔を押し付けてきた。 「はやみさん・・・・・・・・・・」 「・・・ん?」 「抱・・・いて・・・・・」
驚いて言葉にならなかった。 恥ずかしがりやのマヤが、自分から誘ってきたことなど今までなかったのだ。
それでも、聞き間違いかもしれないという気持ちもあり、すぐには反応できずに彼女を見つめた。
「今すぐ抱いて・・・」 「!!!!」 真澄の中で、何かがブチンと切れ、本能的に彼女を強く抱きしめていた。 ・・・体の底から見えない熱い欲望がメキメキと沸いてくるのを感じる・・・・。
「マヤ・・・・」
はぎとって裸にして押さえつけていた。
恥じるどころか、覆いかぶさった真澄のパジャマのに手を伸ばしてボタンを外し始めたのだ。 ・・・真澄は我が目を疑う。
マヤは視線を外すこともなく、小さな手のひらで何度も真澄の胸板に触れてくる。 熱に侵されたような彼女の表情は、まるで娼婦のように淫らであった。 こんな顔つきは見たことがない。
真澄が声をかけると、マヤは夢中で彼のパジャマをはぎとり、サッとズボンとトランクスまで下ろしてしまった。
冷たい床の上で、真っ裸で見つめあう二人。 「速水さん・・・はやく・・・きて・・・・」 マヤはそう言うと、彼の背中に回した腕を強く自分のほうへと押し付け、体をくねらせて誘いをかけてきた。 「!!!」 真澄は狂ったように彼女の体をまさぐり、艶かしく揺れる乳房へ顔をうずめる。 こんなに積極的な彼女は見たことがない。 普段なら、こんな板の間で行為をするなぞ、とても考えられなかった。 これは本当にマヤなのか・・・?
夢中で彼女を求めてしまった。 「あん・・・あああんんっっ・・・・」 抱き合うのに都合のよいとは言えない板の間であったが、成り行きのようなシチュは最高に興奮を呼ぶ。
まるで泉のように潤っている中心は、真澄が指を滑らせるたびにビクビクと反応を示し、彼の指を軽々と 受け入れて彼を激しく興奮させる。
マヤはびっしりと汗をかき、顔や首元に黒髪を乱れさせ、興奮気味に叫ぶ。 真澄は夢中で乳房の先を吸い上げ、指先で彼女の中心を攻め、乱れた彼女の表情を堪能していく。 「あんっ・・・・」
・・・・・・なんと、彼女が、硬くなった真澄自身をギュッと掴んできたのだ・・・・・・。
不意打ちにあい、真澄は思わず声を漏らす。
とうてい時間がかかると半ば諦めていたのだが・・・。
「そのまま動かしてくれ・・・」 マヤは、言われたとおりに、たどたどしく慎重に握り、動かす。 「くっ・・・うっ・・・」 不慣れな動きが、逆に彼の興奮度を高めさせ、思わず息を漏らした。 いつもの彼女なら、恥ずかしくて 触れるどころか視線も合わせないようにしているだろうに・・・。 あのマヤが、自分のそこを掴んでいるという事実が脳裏に浮かび、それだけで体が麻痺しそうな快感を呼ぶ。
・・・すると、マヤは突然、真澄に強くしがみ付き、2人は転がるようにして体勢を変わり、気付いたら真澄の上に マヤが跨(またが)るように乗っていた。 まるで狼少女ジェーンのようだ!!
「くっ・・・・・ああっ・・・」 真澄が快感を表情と声で表すと、マヤの手つきが加速していく。 意識を失いそうになっていく自分に気付いた 真澄は、どうにかして気持ちを抑えて言葉を出した。
彼にそう言われると、彼女は驚いたような顔をして手の動きを緩め、やがて体を浮かせて屈みこんだ。 「そこに合わせて・・・・・そう・・・ゆっくり・・だ・・」 真澄に教えられ、言われたままにするマヤ・・・。 「ああっ・・・・」
下から見上げた状態のマヤは、ずいぶんと怪しげな魅力を放っていた・・・・。
「くっううっ・・・」 「はんんっ・・・・」 2人は同時に声を漏らし、まさに快楽を共にしていた。 自分の上で淫らに腰を動かしている彼女は真澄の視界に更に怪しく映り、刺激されていく。 そして、彼女の動きだけでは物足りなくなり、自ら腰を打ちつけて彼女を狂わす。 「ああっ・・・はあっんん・・・」
形になると、力強く彼女の唇を奪った。 舌を絡めるように、ねっとりと彼女の口内へと侵入すると、普段は恐々と受け入れるだけのマヤが、過激な ほどに反応して舌を絡め始める。 真澄は巧みに舌の先を絡めて遊ぶと、2人の湿った吐息が交差し、ますます 気持ちが昂っていく。
「んっ・・・んん・・・」 唇を塞がれたままのマヤが耐え切れなく声を漏らす。 かなり辛い体勢のはずが、先ほどのお返しをするかのように激しく激しく彼女を責める真澄。 ズンズンズン・・・・ 「あっあっ・・・はあっ・・・」 マヤは真澄の広い背中に腕をまわし、しがみつくようにして泣きそうな声を漏らし、激しく息をする。
彼女が体重を後ろにかけたのだろう・・・ゆっくりと倒れそうになり、真澄は両腕でフォローしながら彼女をそこに 倒すと、彼女の腰を大きく持ち上げ、己を一心不乱に打ち込んでいった。 「う・・・ん・・・」 彼女が放心状態で横たわる。 豊満な胸がゆさゆさと揺すられ、口を開いた状態で真澄にすべてされるがまま の彼女を視界に入れると、真澄の満足感は最高潮へと導かれた・・・。 「うっ・・・くっ・・・」
足腰がギシギシと痛み、歩くたびに溜息をついては水城に怪しい目で睨まれてしまう。 体調不良を言い訳にして、午前中の会議を無理やり午後に延ばしてもらい、昼前に出社したこともあり、なんだか 頭が上がらない状態だ。
『昨日のマヤはホントにすごかったな・・・・・』 思い出すだけでも興奮してしまいそうだ。
休む為にベットに入ってからも、彼女の怪しげな誘いにまんまと乗ってしまい、気付いたら夜が明けてしまった。 我ながら、いかに欲深い人間であろう・・・と、つくづく呆れてしまう。
今朝も、上半身がむき出しになっている真澄を見て、真っ赤な顔で『早く着替えてよっ』などと叫んでいた。 昨晩の狂ったような彼女の行為など、とても伝えられる状態ではなかった・・・。
『”楽しめるだろう”とか言ってたな・・・。俺が食べてたらどうなってたんだろうな・・・・』 書類をチェックするフリをして、心ここにあらずという状態の真澄。 すでに書類の内容など全く頭に入らず、目に映るのは怪しげに乱れるマヤの表情だけだ。
真澄はニヤリと笑うと、水城と視線が合い、慌てて咳払いをする。
こんなに体力を奪われてもなお、そんなことを考えてしまう真澄。 が、軽く背伸びをした瞬間、腰に激痛が走り、鉛のように重い足がズキリと痛み出した。
真澄が溜息をついていると、水城が声をかけてきた。 「社長、昨日休まれたので、本日はかなりの量の仕事が溜まっております。ご出勤も昼からでしたので、帰宅 時間も覚悟しておいて下さいませ」 「・・・・・・」 自業自得とはいえ、真澄はどんよりと肩で息をした・・・。
あの紫のキノコは、即効性のある強い精力剤のようなものだったのか? 試しに飲ませた栄養ドリンクもマヤには効き目なしだった・・・・・。 真澄は激しく後悔する。 『ああ、あの日は会社を休んででも、もっとあれこれ試しておけばよかった』と・・・・。
必死で何かを捜索する姿が目撃されたらしい。 しかし、それは100年に一つ生えるかどうか、という貴重なキノコであるという事は、山の番人しか知らない事実で ある。
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リクエスト内容は「ハイキングに出かけた2人がキノコを見つけてキノコ狩りに変更。マヤが料理したものを食べた2人は・・・?」
というものでした。 これを地下話にする事は勝手に決めてしまい、さらに食べたのはマヤだけ・・・。ビミョーに(いや、かなり)
変わってしまってすみません〜。。。゛(ノ><)ノ あまりに10万ヒットキリリク(表の作品)が地味だったので、
急遽おまけとして書かせてもらいました。takumi様、楽しいキリリクありがとうでした!
ふわふわ
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