スリルな関係


「今日も遅いのかな・・・」

パジャマ姿のマヤは、静まり返った部屋の中でぼんやりとしながら真澄の帰宅を待っていた。


彼と暮らし始めて数ヶ月。 あれほど遠くに感じた関係はすっかり近づき・・・幸せで楽しい日々である。

どれだけ一緒にいても飽きない関係。 この数ヶ月で、どれほどの濃厚な時間を過ごしたことだろう・・・。


しかし、両想いで大人の恋愛をしている今だからこそ、少し悩んでしまうことがあった。


実は、新しいドラマの役がイマイチ掴めないのだ・・・。



今度のマヤの役は、病気で入院した女の子が、自分の治療を担当してくれている先生に恋をするというものである。

実際には、入院時代が高校生であり、その恋が実るのは数年後・・・という設定だ。マヤは、最初のほうだけ高校生

になりきって演技をしなければならない。

「今さら高校生なんてねえ・・・」


マヤは童顔なので、高校生の役でも無理はない。 そんな彼女を見込んで主役に抜擢されたのだろう。

しかし、真澄と付き合いだした今、そういう、高校生の頃の純粋な恋愛感情がなかなか思い出せない。 

後半のラブシーンのほうがはるかに楽だと感じてしまうのだ。 『感覚の再現』 で何とか気持ちを取り戻そうとした

ものの、今日は自分で納得できるような演技ができなかった。


「ただ姿を見れただけで嬉しくなるような気持ち・・・。そんな頃もあったような気がするけど・・・」

マヤは、軽く首をひねる。


今のマヤにとっては、「姿を見れただけで幸せ」なんて、若すぎるような感情に思えた。

『ただ見るだけ・・・なんて・・・あたしなら、嬉しいどころか、物足りないと思うんだけど・・・』

そんな事を考え、ふっと顔を赤らめる。

「わわわ・・・こういう考え方がダメなんだってば!! 高校生なのよ!初恋なのよ! 付き合うとか、キスをするとか

そーいう事は期待するような気持ちじゃないのよっ!!!!」

頭を抱えながら、マヤはクッションを抱きしめてブツブツと言葉を出していた。



「ただいま・・・」

ガチャガチャと鍵の音がしたと思ったら、真澄が帰宅したようだ。


「おかえりなさい!!今日は早かったんだ!!・・・あ、でも10時過ぎてるけど・・・・・・」

「ああ・・・たまには、な・・・」

真澄はそう言うと、マヤが手にしている台本を目にし、声をかけた。


「新しいドラマ・・・苦戦しているそうじゃないか。」

「え?や・・・やだもう!!あ、水城さんにでも聞いたの・・・?」

マヤは、昼間に水城に会い、なかなか役が掴めない事をチラリを相談したのを思い出す。


「まあな・・・。君にしては珍しいじゃないか。 肺炎で入院した少女が担当医に恋をしている場面だろう?

君は肺炎も経験しているし、俺の屋敷に担ぎ込まれた時のことでも思い出したらできるんじゃないか?」



「だ・・・だって・・・あの時の記憶なんて、ほとんどないし・・・。それに・・・あの時は、速水さんの事だって

どっちかというと・・・・その・・・」

マヤが申し訳なさそうにそう言うと、真澄はクックッと笑いながら急に真面目な顔になった。


「じゃあ・・・今の俺なら、どうなんだ?」

「え・・・・」

マヤは、ドキリとしながら彼の視線を受ける。


「ベットで待ってろ・・・・」

真澄はそう言うと、マヤを無理やり寝室へと追いやった。

『速水さんったら・・・”ベットで待ってろ”なんて・・・』

マヤは、赤面しながら、それでも言われたままにベットで体を横にする。 

もうじき真澄がやってくると思うと、嫌でも胸が高まってしまう・・・。

『あーーもう、こういう気持ちになっちゃうから、あたしは純粋な演技ができないのようっっ・・・』


そこへ、ガチャリ・・・とドアが開く音が響いた。

「入るぞ・・・」

真澄の声が聞こえ、体を起こす。

「なっ・・・・!!」

・・・マヤは思わず息を呑んだ・・・。


「は・・・速水さん!!な・・・何ですか!その格好!!!!!」

それもそのはず・・・・真澄は医者のような白衣をつけ、ベットにいるマヤを見下ろしていたのだ。


「どうだ・・・?似合うか? 衣装部から拝借してきたんだ。君が医者に恋をする役になりきってないと聞いたからな。

俺が医者になるから、君も患者になりきってみろ・・・。そうしたら役の気持ちが掴めるんじゃないか?」

真澄は静かにそう言った。

「や・・・やだ・・・速水さんってば・・・・」

マヤは目を泳がせながら、小さな声で呟いた。


しかし、困惑しながらも、心の底から沸き上がってくる不思議な感情があるのも事実だった。


見たことの無い真澄の姿。今まで『大都芸能の社長』という、ビジネスマン風の雰囲気しかなかったのに、

白衣を身につけているというだけで、まるで本物の医者のように感じてしまう。 

もともと顔立ちの良い彼に、白衣はとても似合っている。

こんな医者がいたら、本当に恋をしてしまうかもしれない・・・。


「なんだ・・・なかなかいい表情じゃないか。もしかして、すでに恋に落ちたのかな?」

真澄はマヤに歩み寄り、キスをしようと顔を近づけてきた。


「やだもう!! ドラマにはそんなシーンはありません!!2人は患者と先生の関係のままで終わるんです。

再会するのは数年後で、その頃は患者でもないし、先生も医者じゃなくなってるんですからねっ! 」

マヤが、恥ずかしさを消すように拒否をすると、真澄はニヤリと笑いを浮べ、ベットに腰掛けた。


「そうか・・・それは残念だな。 ・・・じゃあ、俺は医者として診察でも始めるかな・・・」

そう言いながら、白衣のポケットから、聴診器を取り出す真澄。


「は・・・速水さん・・・!!」

マヤが聴診器に目を奪われ、呆気にとられていると、彼はそれを耳にかけ、マヤのパジャマのボタンに手を伸ばした。

「やっ・・・もうっ・・・」

マヤが慌てて胸元を隠そうとしたが、真澄は無理やり腕をほどき、ボタンをはずしていく。


「やめて下さいっ!!」

必死で抵抗しているにも関わらず、真澄は彼女のパジャマをはだけさせ、ブラを強引にたくしあげた。

「やんっ・・・・」


真澄はマヤの膨らみのある乳房の上に聴診器を押し当てる。 左手はガッチリと彼女の背中に回し、右手で微妙に

聴診器を動かしていく。


そして必要以上にマヤの胸の上で聴診器をあてがい、空いている指を巧みに使って刺激を与えていった。


「あっ・・・」



「おや?ずいぶんと呼吸が乱れているぞ・・・。おかしいな・・・」


真澄は楽しそうにマヤの耳元でそう囁くと、調子に乗って動きを速めていった。


「はんっ・・・」


「困ったな・・・君は患者なのに・・・まるで俺を誘惑するかのような声を出して・・・悪い子だな・・・」


「だっ・・・て・・・・・・」


「患者は患者らしく、おとなしくしないとダメだ・・・。医者の俺の言う事を聞くんだな。」

真澄はそう告げると、マヤのパジャマを強引に脱がし、嫌がるマヤの体から下着を一気にはがしとると、素っ裸の

彼女の上に馬乗りになった。



マヤの目に、白衣姿の真澄が映る。

聴診器をぶらさげた彼は、どう見ても医者のようにしか見えない。


「どこを診察して欲しいんだ・・・?」

耳元でドキッとするような低い声を囁かれ、マヤはゾクゾクするような感情に襲われていく。


真澄は 黙り込んでいるマヤの腕を掴むと、彼女の乳房の先を思いきり吸い上げた。

「あ・・・あん・・・」

嫌がっていた割には、マヤの反応がよくなってきたのに気付く真澄。

「ん?どうしたんだ?こんなに乳首を立たせて・・・」


彼は大きな手のひらでマヤの体中をまさぐり、何度も何度も唇を這わせ、やがて彼女の秘所まで到達した。

「ここも診てみようかな・・・」

真澄は楽しそうに彼女の足を強く広げた。


・・・ピチャピチャ・・・・・

音をたてながら舌の先を遊ばせていく。 マヤが腰をよじらせながら反応するのがたまらなく興奮を誘う。


幾度となく蜜と唾液を絡ませていく真澄。 惜しみなく濡れていく花びら・・・。

「こんなに濡らして・・・いけない子だな、君は。 後で薬を投入したほうがいい・・・」 

真澄は満足そうにそこを味わい、彼女が最も感じやすい蕾を舌で転がし始めた。


「ああっ・・・・あんん・・・・はあんん・・・」

やけに反応がよく、意識が朦朧(もうろう)としているマヤ。


『案外・・・マヤも なりきっているんじゃないか・・・?』


真澄はマヤの深みの入り口まで唇を動かし、そのまま舌を一気に侵入させた。

「あっ・・・・ああっ・・・・!!!」


マヤが思わず大きな叫び声をあげたので、真澄は舌を抜き出し、マヤの耳元で囁いた。


「そんな大声を出すな・・・。ここは病院だろう・・・?誰かが来たらどうするんだ・・・」

真澄は、びちゃびちゃに濡れた彼女のそこに、今度は指先をあてがう。


そして、彼女の中へとゆっくり挿入させ、引き出す・・・。さらに、引き出した指から蕾へと蜜を絡めて移動させる。

「は・・・・・あああ・・・・」

真澄は巧みに指を動かし、強く、深く、そして微妙に位置をずらしながら、行為を速めていく。


「はあっ・・・・はあん・・・はあっ・・・・」

マヤは目を閉じたまま口を半開きにし、時々ビクリと体を震わせて声を漏らし続けた。


彼の熱い指先は確実に敏感な部分を辿り、しびれるような快感がマヤの一点に集中していく。


「ああ・・・あたし・・・・もう・・・・いっちゃう・・・・はやみさ・・・ん・・・・あああっ・・・」


「ん?・・・”速水さん”じゃなくて”速水先生”・・・だろう・・・?違うのか?」


わざとじらすようにして指の動きを止めようとすると、マヤは消えそうな声で呟いた・・・。


「速水・・・せんせい・・・あたし・・・ああっ・・・」


「そうだ・・・いい子だ。君はここの患者だろう・・・?いきたいのか?いかせて欲しいのか?ん?」


真澄の手がますます速まると、マヤは大きく息を漏らし、頷いた。


「ああんん・・・・いっちゃうう・・・」


「いいぞ・・・・いかせてやる!!」


「あっ・・・!!ああああああっ!!!」

マヤが大きく叫んだ時、彼女の秘所はブルブルと大きく痙攣し、真澄の指にもその振動が伝わってきた。





「は・・・ああ・・・・」

マヤは大きく呼吸を乱し、ぐったりと体の力を抜いて横たわったままだった。


「気持ちよさそうな顔だったよ・・・今度は俺の番だな・・・」

真澄はそう言うとベットから飛び降り、ズボンとトランクスだけを脱ぎ捨てると、上半身のシャツと白衣はそのままに

して、再びマヤの体へと向かう。 そしてダラリとした彼女の足の両膝を掴み、グイと押し広げる。


もう充分に固くなった自分自身を、すぐさまマヤの中心部へと近づけ、ズブズブと埋め込んでいく真澄。

「ああああっ・・・」

まだ快感の波に包まれているマヤは、新たな刺激を受け、思わず声をあげた。


目の前にいる、白衣の真澄がやけに刺激的だった。 もともと役にのめり込んでしまうタイプのマヤは、真澄の

洗脳によって、すっかりその気になってしまったようだ。


「指もよかっただろうが・・・こっちもイイだろう・・・」

真澄は、ズン、ズン、と腰を突きあげ、マヤを攻め立てる。 そして、先ほど絶頂を迎えた彼女の秘所の蕾を軽く

指で刺激してみると、彼女は仰け反るようにしてビクリと跳ねた。


「さあ・・・どうして欲しい?このままゆっくりと動かそうか・・・・」

グリグリと蕾を刺激され、どんどん奥まで入り込んでくる真澄自身に失神しそうなほどの快感を覚えるマヤ。


「ああ・・・・もっと・・・もっと・・・」


「もっと・・・どうしたいんだ?ゆっくりするのか?」

イジワルそうにマヤを見下ろす真澄。


「速く・・・もっと速く・・・・して・・・」


「誰にお願いするんだ?・・・・君は患者だろう?」


「あああっ・・・・速水・・せんせい・・・・お願いします・・・・」

恥じらいながらそう言ったマヤの表情を満足そうに確認した真澄は、激しく腰を突き動かし、彼女の中へと己を

強く強く突き進めた。


「ああん・・・・はあああっ・・・」

「くっっ・・・」

さんざん楽しんだ真澄も、待ちわびていた快楽の波が押し寄せ、思わず声を漏らした。


バカバカしいと思いながら好奇心で始めたのに、まるで本当の医者になって患者と関係しているかのような錯覚が

起きていた。

2人とも普段では考えられないような気持ちの昂(たかぶ)りに支配されていく。


マヤはもう、声すら出せないほどにぐったりと横たわり、真澄に思う存分体を揺らされ、豊満な乳房を震わせて

真澄自身を飲み込んでいるようだった。

その刺激的な姿を目にし、真澄に最高潮の快感の波が訪れる。


「うっ・・・・あああ・・・」


低く湿った声と共に、彼はマヤの中で思いきり果てた・・・・・・・・。









「もうっ!何考えてるですかっっ!!!信じられない!!」

ようやく正気を取り戻したマヤは、ベットの中で真澄に背を向け、真っ赤な顔で叫んだ。

「なんだよ・・・君だって結構ノッてたじゃないか・・・”速水先生・・・”とか・・・」

真澄がニヤニヤしながらそう声をかけると、マヤは ますます腹を立て、決して彼を見ようとはしなかった。


「いいじゃないか・・・誰も見てないんだし。 君は演技が好きだろう? これを機会に俺といろんな役にチャレンジ

するのも楽しいと思うが・・・。いつも同じより、変化があったほうが楽しいだろ?」

「・・・・もう知らないっ!」

マヤは呆れて寝たフリをしてしまった。


しかし・・・真澄に乗せられてしまったのが悔しく、恥ずかしい気持ちがそうさせていただけで、実はかなり興奮した

行為であり、自分の体が反応してしまったのも事実だった・・・。



・・・もちろん、真澄もそれに気付いていた。 まだまだ、あれこれ調教して楽しみたい・・・。

この先、2人で共有する時間が山ほどあると思うと笑いが止まらない・・・。


『結婚したら屋敷に同居だが・・・増築する寝室の壁は相当厚くしておこう・・・』


真澄はマヤの背中をじっと見つめたまま、満足そうに眠りにおちた。

・・・翌日の撮影現場・・・・

『速水さんたら・・・どうせなら、ちゃんと台本通りに練習に付き合ってくれればよかったのにィ・・・・』


マヤがそんなことを考えていると、相手役の爽やかな俳優が、白衣に聴診器をぶら下げて声をかけてきた。

「マヤちゃん!よろしく!」

「はい・・・・」

マヤは、その姿を見ただけで真澄との行為を思い出し、顔が赤くなってしまう・・・。

『もうっ!!!速水さんのバカバカバカ〜〜!!』



「じゃあ、撮影開始!!!廊下でバッタリ会うシーンからスタート!!」

監督の声が響き、どうにかして必死で撮影に臨むマヤ。



「やあ、圭子ちゃん!もうすぐ診察の時間だよ・・・」

「あ・・・相沢先生・・・・診察・・・・はい、分かりました。ベットに戻ります・・・」




「はいカット!!!! マヤちゃ〜ん!! いいよ〜その表情! 先生を見るたびに赤くなる表情が上手いよ!

その調子でね!!」


「あ・・・はあ・・・どうも・・・・」


・・・意外にも、真澄の強引な稽古の効果があったようだ・・・。



そんな撮影風景をこっそりと見に来ていた真澄は、複雑な心境になる。

『撮影は順調なようだが・・・あのマヤの表情・・・。昨日も結構乗り気だったし、相手役に変な感情でも持ち始めて

いるんじゃないだろうな・・・!!』

相変わらず、彼は嫉妬深いのだ。


『それと・・・今後マヤが病気になっても、男の医者にだけは掛からせないようにしないとな。例えヨボヨボの爺さん

でもダメだ!女医限定だ!』



ブツブツと思考しながらも、今度は『女医』という言葉に彼は反応する。


『女医・・・かあ・・・。マヤに診察してもらうのもいいな・・・フフフ・・・』




真澄はニヤニヤとしながら撮影現場を後にした。







・・・それからというもの、大都芸能の衣装部では、いろんな衣装の紛失騒ぎが耐えなくなったらしい。





 

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