スリルな関係
「今日も遅いのかな・・・」 パジャマ姿のマヤは、静まり返った部屋の中でぼんやりとしながら真澄の帰宅を待っていた。
どれだけ一緒にいても飽きない関係。 この数ヶ月で、どれほどの濃厚な時間を過ごしたことだろう・・・。
実際には、入院時代が高校生であり、その恋が実るのは数年後・・・という設定だ。マヤは、最初のほうだけ高校生 になりきって演技をしなければならない。 「今さら高校生なんてねえ・・・」
しかし、真澄と付き合いだした今、そういう、高校生の頃の純粋な恋愛感情がなかなか思い出せない。 後半のラブシーンのほうがはるかに楽だと感じてしまうのだ。 『感覚の再現』 で何とか気持ちを取り戻そうとした ものの、今日は自分で納得できるような演技ができなかった。
マヤは、軽く首をひねる。
『ただ見るだけ・・・なんて・・・あたしなら、嬉しいどころか、物足りないと思うんだけど・・・』 そんな事を考え、ふっと顔を赤らめる。 「わわわ・・・こういう考え方がダメなんだってば!! 高校生なのよ!初恋なのよ! 付き合うとか、キスをするとか そーいう事は期待するような気持ちじゃないのよっ!!!!」 頭を抱えながら、マヤはクッションを抱きしめてブツブツと言葉を出していた。
ガチャガチャと鍵の音がしたと思ったら、真澄が帰宅したようだ。
「ああ・・・たまには、な・・・」 真澄はそう言うと、マヤが手にしている台本を目にし、声をかけた。
「え?や・・・やだもう!!あ、水城さんにでも聞いたの・・・?」 マヤは、昼間に水城に会い、なかなか役が掴めない事をチラリを相談したのを思い出す。
君は肺炎も経験しているし、俺の屋敷に担ぎ込まれた時のことでも思い出したらできるんじゃないか?」
どっちかというと・・・・その・・・」 マヤが申し訳なさそうにそう言うと、真澄はクックッと笑いながら急に真面目な顔になった。
「え・・・・」 マヤは、ドキリとしながら彼の視線を受ける。
真澄はそう言うと、マヤを無理やり寝室へと追いやった。 『速水さんったら・・・”ベットで待ってろ”なんて・・・』 マヤは、赤面しながら、それでも言われたままにベットで体を横にする。 もうじき真澄がやってくると思うと、嫌でも胸が高まってしまう・・・。 『あーーもう、こういう気持ちになっちゃうから、あたしは純粋な演技ができないのようっっ・・・』
「入るぞ・・・」 真澄の声が聞こえ、体を起こす。 「なっ・・・・!!」 ・・・マヤは思わず息を呑んだ・・・。
それもそのはず・・・・真澄は医者のような白衣をつけ、ベットにいるマヤを見下ろしていたのだ。
俺が医者になるから、君も患者になりきってみろ・・・。そうしたら役の気持ちが掴めるんじゃないか?」 真澄は静かにそう言った。 「や・・・やだ・・・速水さんってば・・・・」 マヤは目を泳がせながら、小さな声で呟いた。
白衣を身につけているというだけで、まるで本物の医者のように感じてしまう。 もともと顔立ちの良い彼に、白衣はとても似合っている。 こんな医者がいたら、本当に恋をしてしまうかもしれない・・・。
真澄はマヤに歩み寄り、キスをしようと顔を近づけてきた。
再会するのは数年後で、その頃は患者でもないし、先生も医者じゃなくなってるんですからねっ! 」 マヤが、恥ずかしさを消すように拒否をすると、真澄はニヤリと笑いを浮べ、ベットに腰掛けた。
そう言いながら、白衣のポケットから、聴診器を取り出す真澄。
マヤが聴診器に目を奪われ、呆気にとられていると、彼はそれを耳にかけ、マヤのパジャマのボタンに手を伸ばした。 「やっ・・・もうっ・・・」 マヤが慌てて胸元を隠そうとしたが、真澄は無理やり腕をほどき、ボタンをはずしていく。
必死で抵抗しているにも関わらず、真澄は彼女のパジャマをはだけさせ、ブラを強引にたくしあげた。 「やんっ・・・・」
聴診器を動かしていく。
真澄はそう告げると、マヤのパジャマを強引に脱がし、嫌がるマヤの体から下着を一気にはがしとると、素っ裸の 彼女の上に馬乗りになった。
聴診器をぶらさげた彼は、どう見ても医者のようにしか見えない。
耳元でドキッとするような低い声を囁かれ、マヤはゾクゾクするような感情に襲われていく。
「あ・・・あん・・・」 嫌がっていた割には、マヤの反応がよくなってきたのに気付く真澄。 「ん?どうしたんだ?こんなに乳首を立たせて・・・」
「ここも診てみようかな・・・」 真澄は楽しそうに彼女の足を強く広げた。
音をたてながら舌の先を遊ばせていく。 マヤが腰をよじらせながら反応するのがたまらなく興奮を誘う。
「こんなに濡らして・・・いけない子だな、君は。 後で薬を投入したほうがいい・・・」 真澄は満足そうにそこを味わい、彼女が最も感じやすい蕾を舌で転がし始めた。
やけに反応がよく、意識が朦朧(もうろう)としているマヤ。
「あっ・・・・ああっ・・・・!!!」
真澄は、びちゃびちゃに濡れた彼女のそこに、今度は指先をあてがう。
「は・・・・・あああ・・・・」 真澄は巧みに指を動かし、強く、深く、そして微妙に位置をずらしながら、行為を速めていく。
マヤは目を閉じたまま口を半開きにし、時々ビクリと体を震わせて声を漏らし続けた。
マヤが大きく叫んだ時、彼女の秘所はブルブルと大きく痙攣し、真澄の指にもその振動が伝わってきた。
マヤは大きく呼吸を乱し、ぐったりと体の力を抜いて横たわったままだった。
真澄はそう言うとベットから飛び降り、ズボンとトランクスだけを脱ぎ捨てると、上半身のシャツと白衣はそのままに して、再びマヤの体へと向かう。 そしてダラリとした彼女の足の両膝を掴み、グイと押し広げる。
「ああああっ・・・」 まだ快感の波に包まれているマヤは、新たな刺激を受け、思わず声をあげた。
洗脳によって、すっかりその気になってしまったようだ。
真澄は、ズン、ズン、と腰を突きあげ、マヤを攻め立てる。 そして、先ほど絶頂を迎えた彼女の秘所の蕾を軽く 指で刺激してみると、彼女は仰け反るようにしてビクリと跳ねた。
グリグリと蕾を刺激され、どんどん奥まで入り込んでくる真澄自身に失神しそうなほどの快感を覚えるマヤ。
イジワルそうにマヤを見下ろす真澄。
恥じらいながらそう言ったマヤの表情を満足そうに確認した真澄は、激しく腰を突き動かし、彼女の中へと己を 強く強く突き進めた。
「くっっ・・・」 さんざん楽しんだ真澄も、待ちわびていた快楽の波が押し寄せ、思わず声を漏らした。
起きていた。 2人とも普段では考えられないような気持ちの昂(たかぶ)りに支配されていく。
真澄自身を飲み込んでいるようだった。 その刺激的な姿を目にし、真澄に最高潮の快感の波が訪れる。
「もうっ!何考えてるですかっっ!!!信じられない!!」 ようやく正気を取り戻したマヤは、ベットの中で真澄に背を向け、真っ赤な顔で叫んだ。 「なんだよ・・・君だって結構ノッてたじゃないか・・・”速水先生・・・”とか・・・」 真澄がニヤニヤしながらそう声をかけると、マヤは ますます腹を立て、決して彼を見ようとはしなかった。
するのも楽しいと思うが・・・。いつも同じより、変化があったほうが楽しいだろ?」 「・・・・もう知らないっ!」 マヤは呆れて寝たフリをしてしまった。
行為であり、自分の体が反応してしまったのも事実だった・・・。
この先、2人で共有する時間が山ほどあると思うと笑いが止まらない・・・。
・・・翌日の撮影現場・・・・ 『速水さんたら・・・どうせなら、ちゃんと台本通りに練習に付き合ってくれればよかったのにィ・・・・』
「マヤちゃん!よろしく!」 「はい・・・・」 マヤは、その姿を見ただけで真澄との行為を思い出し、顔が赤くなってしまう・・・。 『もうっ!!!速水さんのバカバカバカ〜〜!!』
監督の声が響き、どうにかして必死で撮影に臨むマヤ。
「あ・・・相沢先生・・・・診察・・・・はい、分かりました。ベットに戻ります・・・」
その調子でね!!」
『撮影は順調なようだが・・・あのマヤの表情・・・。昨日も結構乗り気だったし、相手役に変な感情でも持ち始めて いるんじゃないだろうな・・・!!』 相変わらず、彼は嫉妬深いのだ。
でもダメだ!女医限定だ!』
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