エアロビするマッスー

〜YOYOさまイラスト〜

 


どうしてマッスーがエアロビをするハメになったのか!?

それは、掲示板での会話が始まりでした。 

『速水さん、仕事ばかりしていて筋肉なさそう』→『いや、ジムくらい通っているだろう』→

『通っていて欲しいね・・・で、エアロビとかもやってたりして』

→『エアロビ!?イヤだ・・・イヤすぎる!』→『でも・・・見たいかも。誰か描いて』→『イヤだ!!』

という展開になったのです(笑)  絶対にイヤだと言っていたYOYOさんですが、知らないうちに洗脳され、頭の中は

マッスーのエアロビ姿で一杯になり、とうとう描いてくれました。ちなみに、マッスーが叫んでいる内容は、

杏子さんのサイトで盛り上がった会話から生まれました。

”ベルリン 天使のいる街”という、杏子さんが『ガラスの楽園』に投稿した作品は、彼女の住んでいるベルリンの

ご当地自慢であり、素敵なラブストーリーなのですが、作品内で 「天使の羽根の影で待ってます」 という、

黄金の天使像のある場所で待ち合わせをするシーンがあり、これをワタシの住む名古屋編でやったら、

「シャチの前で待ってます」になるのか、・・・などというバカな発言(もちろんワタシの)が元になっています。

『これはセコ社長で書くべきだ!』という事になり、名古屋でデートするセコ社長とマヤは、名古屋城を堪能し、

味噌カツを食べるだろう・・・などということになったのです(笑)  

YOYOさん、ありがとう! いつか、名古屋でデートする2人を書くよ!!←ホントか?

 


☆おまけのストーリー☆ ふわふわ作 

幻の君・・・〜速水真澄 エアロビに通う〜


俺はその日、仕事帰りに、会員制のジムへと足を運んだ。 

俺だって、仕事ばかりしているわけではない。

運動して鍛えなければ、弱々しい肉体になってしまう!!

ずっと忙しくて来れなかったが、本当に久々に体力づくりの為にここへやってきた。



まずは軽くストレッチをし、トレーニングを始めることにした。


ふと、ガラス張りの隣の部屋を見ると、エアロビクスが行われている。

『俺には関係のないことだ・・・』

そう思いながら視線を外そうとして、そのインストラクターの彼女に目が留まった。


肩よりも長い、少しクセのある黒髪。 華奢な体に、元気のある声。

・・・誰かに似ている。・・・そうだ・・・マヤに似ているんだ!!

もしもマヤに姉妹がいたら、こんな感じかもしれない。 

真澄は、吸い込まれるように室内へと入って行った。



「参加される方は、ご自由にどうぞ!!」

彼女は、爽やかな笑顔で俺に言った。 似ている!!本当に、よく似ている!!

俺は、愕然としながらも、彼女の魅力に惹かれ、エアロビを踊ることになってしまった。


現実では、マヤとは距離が離れていくばかり・・・。 しかし、このマヤ似の彼女は、踊りながら俺を見て微笑む。

まるで妖精パックのようなスタイルで軽々と飛び跳ね、俺を誘惑しているようだ・・・。





俺は、この日からエアロビに夢中になった。

踊りを早く覚える為に、彼女が映っている「レッツ☆エアロビレッスン」というビデオまで購入して帰宅した。

彼女は、俺の部屋のテレビ画面でも軽やかに踊っている。

『ああ・・・マヤ!!マヤ!!』

俺は、彼女の姿をマヤに置き換え、必死で踊りを練習した。


そして、その成果もあり、俺の上達は目まぐるしく、彼女も俺を気にかけているように見える。

「速水さん!いいですよ〜!その調子です! ワンツー♪ステップ♪」

声をかけられた・・・・嬉しい・・・・・♪

「速水さん、すごいですね〜。素質、ありますよ!またお待ちしてますから!」

帰り際に、そんな事まで言ってくれた!やった!!!




その夜は、夢の中にマヤが出てきて、こう言った。

「速水さん・・・イイです・・・その調子で・・・すごいです・・・・」

「ああ!!マヤ!!マヤ!!もっとすごいと言ってくれ!!!」

・・・いい夢だった・・・





ところが翌日・・・・レッスンの前に、彼女はこう言った。

「次回から、別のインストラクターの方がいらっしゃいます。私は、今日でお別れです。最後ですが、楽しく踊りましょう」

『!!!!!な・・・・な・・・・なぜ!!!!ガビーン!!!』

俺は、青筋になりながらも、狂ったように踊り続けた。 右足を大きくあげ、爽やかな汗を撒き散らし、俺は踊る・・・。




終了後、俺はフラフラと受付に行き、彼女が辞める理由を聞いてみた。

「ああ、彼女、結婚するんですよ。寿退社です・・・」

『ゴーン・・・・ゴーン・・・ゴーン・・・・』


俺は、傷心しながら、トボトボと帰宅した。

あれは恋だったのだろうか・・・それとも・・・・幻に恋をしていたのだろうか・・・?

ブランデーグラスを傾けながら、そんなことを考える。

そして、テレビをつけると、ちょうどマヤの出演しているドラマが放送されていた。 

会社でとっくにチェックして録画してある番組であるが・・・・今日は、相手役の男と抱き合うシーンがあった。

バリンッッ!!

俺は思わず、ブランデーグラスを握りつぶした。

インストラクターの彼女の結婚よりも、このシーンのほうが、何度見てもショックだった・・・。



やはり、俺が愛しているのは、マヤ一人・・・。


俺は、幻の君に恋をしていたようだ・・・・。


『もう、エアロビはこりごりだ・・・2度と行かんぞ・・・』

俺は、そう思いながら、割れたグラスの後片付けをした・・・。






でも・・・マヤとのいい夢を見る為に、ビデオは大切なコレクションになった・・・ということは

誰にもヒミツにしておこう・・・。





 

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