☆小パロのお部屋☆




ここは地下室ではありません!




ここは、WEB拍手のオマケとして載せていた小パロや、表に堂々と出すほどでもないレベルの

短いお話をアップするお部屋です。また、短いお話の頂き物もこっそりとアップいたします。

拍手で出していた時から加筆・修正したものもありますがどうぞご了承下さいませv 

一応、ここは隠し部屋になってます!パロの感想は拍手でお願いします。




CLOVER〜想いを風に乗せて〜 
お笑い編の
オマケ
へっぽこ小説集の「CLOVER〜想いを風に乗せて〜お笑い編」のその後のオマケ話♪
ラブラブ♪ランチタイム マヤにバッタリ出会った真澄。彼女が落としたレシートに書かれていたものは?
初☆体☆験  マヤと桜小路が急接近!どうする、真澄!?一部、過激な描写が含まれております(笑)





ギフトコーナー

ラジオ          こぶた座さまのパロ。↑の「初☆体☆験」と姉妹パロ…のようです(笑)過激な描写にご注意(笑)































CLOVER


〜想いを風に乗せて〜 お笑い編のオマケ〜




「真澄さま!ちょうど良い花畑が見つかりました!」

聖が自信満々に報告書を手にしつつ、真澄の元へとやってきた。

あれから、彼には、できるだけ雰囲気のよい花畑を探させているところであったのだ。

「そうか!ご苦労だったぞ、聖!…で、場所はどこだ?」

「はい…”グランドホテルTOKYO”のすぐ近くでございます」

「ホ…ホテル…(の近く)?」

「はい、さようでございます。お疲れになられましたらホテルでのご休憩も可能ですね(ラウンジ

でお茶とか)」

「ご…ご休憩だと!!!(うう、一刻も早く行きたい…)」

「しかも、今の季節でもシロツメクサが満開になるように手配させて頂きました…」

「なんっ!なんという気の効く部下だ!聖!よくやったぞ!!」

目を輝かせる真澄。彼はウキウキしながら当日を待った。



―当日―

花畑ではしゃぎまくり、楽しい時間を過ごした二人。


「ああ楽しかった…四つ葉、見つかってよかったですね」

「…そうだな…」

「なんだか疲れたな・・・お腹もすいちゃった…」

「そうだな…おっ!ちょうどいい…あんなところにシティホテルが!」

クサい芝居であったがマヤは気付いていないようだ。


「あ、ほんとだ〜」

「チビちゃん、少し休憩しよう…」

「はいっ!!」

(やった!作戦成功だっ★)

真澄はマヤにバレないようにニンマリと口元を緩めていた。




―ホテルのロビーは混雑していた―

そして、キョロキョロと人目が気になって仕方がないマヤがいる。

「チビちゃん、どうした?」

「あ、あの…ステキなホテル…。でも、花畑で服も汚れてるし、こんな格好でお店に入って

大丈夫かしら?」

「なんだ…そんなことを気にしているのか…」

「だって…だって…」

「クスクス…仕方がないな…じゃあ…へ、部屋でもとろうか(ドキドキ)」

「え?」

「そうしたら人目にもつかないし、思いきりたくさんルームサービスを頼めばいい…」

マヤはすでに乗り気っぽいが、追い討ちをかけるように甘い話を上乗せする真澄。

「わあ、それ、いいですね〜ワクワクしちゃう!!」

「ルームサービスでしか頼めない特別メニューもあるかもしれないぞ…(しかも、たっぷりサー

ビス付きだ…俺の…)」

「ええ、ほんとうに?嬉しいっ!!」

真澄は手際よくフロントでキーをゲットすると(こっそりと予約済みだったので当たり前)マヤを

エスコートし、部屋に向かった。



―広々としたスイートルーム―


「わあ、ステキなお部屋!!」

マヤは目をキラキラとさせながら思わず叫んでいる。

逆に真澄はギラギラとした視線で言葉を放った。

「気に入ってくれてよかったよ…泥だらけだし…シャ、シャワーとか使ってもいいんだぞ…」

「え?…なんかまるで宿泊するみたいですね〜。でも、いいです♪あたしはこんな汚れは

平気だから♪」

「!!!!!!!」

(お、俺だって別に…今すぐにだってオーケーだが…)


思考を巡らす真澄に対し、マヤはいきなり叫んだ。

「あ、いけないっ!麗に電話しとかなくちゃ!」


(おお!もしかしてお泊りする気満々なのか?マヤーーー♪♪)

真澄は一気に有頂天な気持ちになり、鼻息を荒くした。






――隣の電話をかけるマヤ。

―そして聞き耳を立てている真澄がいる――


「もしもし?麗、あたし。今ね…速水さんと一緒なの」

…これからどんな会話がされるのか、予想はつくものの胸が躍りそうになる真澄。

(ドキドキドキ…)


「え?いいの…?ホントに?でも…緊張しちゃうな。うまくできるかしら…不安だよう…」

(なにっ!!?マヤ!俺に任せておけば不安なんてない!大丈夫に決まっている!!)

「ありがとう…麗。でも、初めてだからな〜。ああ…ちゃんとお勉強しておけばよかったナ…」

(なんてウブなんだ!マヤーー!君って子は!!)

「分かった…。じゃあね!麗!」

ガチャン


「速水さん…あの…今夜…まだずっと時間、ありますか?」

「あ、ある!あるぞ!有り余るほどの時間が俺にはある!!」

「そう?よかったあ!!」

「?」

「実はもうすぐ、うちのアパートで餃子パーティーするんです!速水さんも一緒にって麗が!」


「!!!!!!」


「手作り餃子…初めてなんですよ、あたし。でも、頑張ります!…あれ、速水さん?






おわり


 


























ラブラブ♪ランチタイム




ドンッ!!

「速水さん!」

「チビちゃんじゃないか…」


大通りのコンビニ前で、偶然、二人は会ってしまった。


「こんなところで何をしているんだ?」

「今、お昼ご飯を買ったところなんです…」

真澄がマヤの手にしている袋に目をやると、そこには菓子パンやオニギリがたくさん入って

いるのが見えた。


「君…そんなに食べるのか?クックック」

「だって…どれもおいしそうだったから…つい…」

恥ずかしそうにマヤはそう言うと、顔を赤らめる。


「未来の紅天女さまがブクブクになったら困るんだがな。クククッ」

「ふーんだ!速水さんのイジワル!仕事虫!さよならっ!」

マヤは思いきりアカンベーをしながらその場を立ち去った。



「おや…?」

真澄はマヤが去った後に道に落ちたレシートを拾う。

「ミックスサンド、オニギリ(鮭)、カラアゲ棒、きのこの山、クリームパン、アメリカンドック、

みたらし団子、ツイストドーナツ、ポテト、牛乳…」

読み上げながら笑いが止まらなかった。

「すごい食欲だな…クククククッ」


そしてハッとひらめいた真澄は・・・・・ふいにそのコンビニに入るなり、全く同じ商品を購入

することを思いつく。

(そうだ!!!!)



「1350円になります!」

バイトらしき店員の声が響き渡ると、真澄はサッと財布を取り出し一万円札をそこに置いた。

「釣りはいらん、とっておけ」

「!!!!」



(フンフンフン〜♪)


真澄はご満悦そうに鼻歌を歌いながら店を出た。










「なによ速水さんなんて…大嫌い!!」

マヤはブツブツ言いながらスタジオに駆け込み、唇を噛み締める。

(どうしていつもヘンな所ばっかり見られちゃうの?)


<そこにマネージャーが姿を現し、マヤに向かって慌てて声をかけた。

「マヤちゃん!予定変更!!今からテレビ局ね!」

「ええ?でも、お昼買ってきたし、今からココで食べようと…」

「昼食なら、局から弁当が出てるわよ!あ、またコンビニで買ってる!バランスが悪いから

ダメダメ!やめなさいよ!没収〜」

マネージャーが声を張り上げている。

(そんなあ…!!)

そこに桜小路がいつの間にか姿を現す。

「じゃあ、それ僕が買うよ!今からコンビニに調達しにいく予定だったんだ!マヤちゃん、

それ、いくらだったの?」

「え?いいの…?確か…1350円だったかな」

(あれ、レシートなくしちゃった…)


「じゃあ、これ、1500円!お釣りはいいよ★」

「でも…」


「マヤちゃん!早く!!!」

マネージャーが呼んでいるので、マヤはひとまずその場を去ることにした。

「あ、じゃあ、ありがと、桜小路くん。ごめんね!!」

「気にしないでいいよっ!」


桜小路の笑顔に見送られながら、マヤは心の中でため息をついた。

(…楽しみにしてたのに!でも、速水さんにも嫌なこと言われちゃったし、やっぱり大食い

なんて恥ずかしいから、気をつけなくちゃね!)







「あら、真澄様?コンビニの袋…?一体…どうなさいましたの?」

社長室で、水城のサングラスはキラリと反射し、真澄の手元に釘付けになっていた。

「いや…これはちょっと…気にしないでくれたまえ…」

「……?」

気にしないでくれ、と言われても部屋中にはすでにアメリカンドックやらポテトの匂いが

一気に広がっていて、水城は眉をひそめてしまう。

(外出先で頭でもぶつけたのかしら…社長!)


「今から昼食にする。君もどこかで食べてきたらどうかな」

「…はい…では、失礼しますわ…」

「ごゆっくり」



バタン……


(やれやれ、邪魔者はいなくなったぞ)


水城が席を外すと、真澄は嬉しそうに袋から食料を取り出す事にした。

「マヤ…君も今頃、俺と同じものを食べているんだな。君なら、どれから食べるんだい…?

君のことだから意表をつき、何よりも先に、みたらし団子から食べるかもしれないな…フッ」

真澄は社長室のテーブルに並べた品物に目を移していった。


「君の幸せそうな顔が目に浮かぶよ♪…マヤ♪」

彼の方こそ非常に幸せそうである。





一方、桜小路も嬉しそうにコンビニの袋を開けてニヤニヤとした笑みをこぼしていた。

「これ、マヤちゃんが食べたくて買った食べ物達なんだ♪…それを僕が全部食べれるなん

てv嬉しいなv」

桜小路はどれから食べようかと迷い続けてしまう。

「マヤちゃんのことだから、みたらし団子から食べたりして…」

そんな考えがよぎった為、桜小路は本当はオニギリから食べようとしていたのだが、あえて

みたらし団子を手にしてみた。

「マヤちゃん、君を想いながら大事に食べるよ・・・」




…そしてちょうどその頃、真澄も みたらし団子を手にして怪しい微笑みを振りまいていた。

「チビちゃん、遠く離れていても心を一つにして一緒に食べよう!!」

…まさか桜小路と同時に同じものを食べているなんて知る由もない真澄。



「チビちゃんっ!!!…パクッ」 真澄がみたらし団子を口にする。

「マヤちゃんっ!!!…パクッ」 桜小路もみたらし団子を口にする。






「ふう、みたらし団子、おいしかったな。次は…クリームパンかな」

桜小路はマヤの仮面を被り、彼女になりきったかのような気持ちでパンの袋を破った。


「クリームパン…まるでマヤちゃんの頬っぺたみたいだネ!」

独り言を呟きながらガブリとパンをかじる桜小路。

「甘い…マヤちゃんみたいな甘い香りがするよ★」




真澄もその頃、同じようにクリームパンを手にしながら思っていた。

「まるでチビちゃんの頬のようにツヤツヤでプルプルだな…」

ツンツンと表面をつついてみると、柔らかなパン生地が揺れた。

「あの膨れっ面、可愛かったな」

真澄はマヤを思い出しながら、遠慮がちにパンを口に含む。

「クスッ・・・あの子の香りだ…♪♪♪」



…こうして…おバカな二人の男達の妄想ランチタイムは続いていった。


しかし、まさか二人そろって最後まで全く同じ順番で食べたということを知る人はいない。




…彼らこそ本当に意味での魂の片割れ同士……なのかもしれない……。







<おわり>

 

 
















































紫織と婚約中の身である真澄は、今日も日頃のストレスを発散させるべく、愛しのマヤの舞台練習を

見にやってきていた。

「やあ、黒沼先生」

「おお、若ダンナじゃないか…よく来てくれたな」


そして真澄は辺りを見回すなり、マヤがいない事に気がついた。

「おや?いつも賑やかなヒロインの姿が見当たりませんが?」

「ああ、今、主役の二人は揃って出て行ったところだ」


(なにっ!?!?主役の二人って…桜小路&マヤが?ゆ、許さん!!)


真澄は沸き起こる怒りを抑え、冷静に言葉を返した。

「ほほう…一体、どこに行ったとでも?わざわざこの俺が出向いたにも関わらず…」

「ああ、悪いが若ダンナ、今日は稽古は人数不足で中止になったんだ。あの二人がどこに行ったかは

知らないが…北島のやつ ”初体験” とかなんとかブツブツ言っていたな…」


(初体験!!!!!!!なにィ〜〜!!)

真澄はまるで電気ポットが沸騰するかのように頭から蒸気を出した。


(何かの間違いだ…まさか…まさか…まさか…)

しかし、いやらしい顔つきの桜小路がマヤの腰に手を当て、ラブホテルなどに誘い込むリアルな映像が

脳裏に浮かび上がって止まらない。


(おのれ桜小路!マヤの初体験の相手はこの俺様だってことは100万年以上も前から決められている

運命なんだよっ!!!!!)



怒りを抱えた真澄は適当に黒沼に言葉を返すと、一目散でその場を後にした。











もはや大都芸能の社長という立場も忘れ、無我夢中で猛ダッシュする真澄。

その甲斐あってか、道を行く先に桜小路とマヤのツーショットを発見することができた。


(いたぞ!!…さあ、どうする?どうするんだ速水真澄!)


真澄はひとまず、尾行する刑事のようにトレンチコートで顔を隠し、電柱の後ろなどにコソコソと隠れて

後をつけることにした。

地獄耳をフルに活用する真澄。

…やがて、尾行に気付いていない二人の会話が耳元に届き始めた。



「桜小路君…やっぱり怖いなぁ…だってあたし…初めてだし☆」

(献血って経験したことないのよね〜)


「クスクス、大丈夫だヨ。実は…ボクも初めてなんだヨ…」


「え?あたし、てっきり桜小路君は経験済みだと思ってた!」


「意外だった…?恥ずかしいけどサ。でも、マヤちゃんと一緒に初体験なんて…光栄だよ…今日まで

体験しなくてよかったナ、なんて…。あんまり世間には堂々と言えないけどね」


「でも…
痛いよねえ、やっぱり…ドキドキしちゃうな…」


「だろうね…でも、ちゃんと前準備でボクが丁寧に揉んであげるから…(腕を)」


「ごめんね、あたし無知で。そうすれば痛くないの?」


「うん。ボクに任せて…」


「もっと脱ぎやすい服にすればよかったなぁ(長袖だし…)」


「アハハ☆心配性だなぁ、マヤちゃん。ボクが手伝うから大丈夫♪」


「あたし、なんか狭いみたいなの(血管)。場所分かってもらえるかな…」


「それくらいは当然だよ」


血もたくさんでちゃうかも…」


「大丈夫さ…ボクが優しく拭いてあげるから…マヤちゃんは楽にしててよ…」


抜くまでは痛いよね…途中はどんな気分になるんだろう…」


「人によるけど、目の前が真っ白になるようなクラクラした感じがあるらしいよ」


気を失っちゃったらどうしよ…」


「オーバーだなあ、マヤちゃん☆可愛いよっ♪」


怪しげな会話と共に、どさくさに紛れてマヤの手を握り締める桜小路。


「桜小路…くん…」

マヤは真っ赤になっているようだ。



(オイオイオイオイ!冗談だろう!?!?!?嘘だろう!?!??その気なのか、マヤ!!)

瀕死の状態の真澄がそこにいた。

…もうお先真っ暗だ。


…しかし、こんなところで凹んでいる場合ではない!


真澄は脇道へと入り、先回りをして彼らの行く手を憚ることにした。







「君達、待ちたまえ…」

作戦通り、真澄は息を切らしながら彼らを呼び止めることに成功した。


「速水さん!!」

桜小路がそう叫んで振り返っていた。


「やあ。実は、君に急用があると黒沼先生が探していた。5分以内に戻らないと今度の舞台の主演は

間進くんに決定するとのことだ。急ぎたまえ!」


「ええ?そんなはずは…!でも、速水さんがそう言うなら間違いないですよね…。ごめん、マヤちゃん!

ボク、事情を聞いてくるよ!」


「ええ?ちょっと、桜小路くん!…」


「ホントにごめんっ!!」

…桜小路は慌ててダッシュし、稽古場方面へと戻っていっしまった。



残された二人に気まずい雰囲気が広がる。


「チビちゃん…どういうつもりだ!?こんな大事なときに桜小路とフラフラして!…なぜ…なぜアイツ

なんだ?…言ってみろ!」


「なぜって…別に…。さ、誘われたからです…」

マヤは真澄の形相に目を見開いて驚きながら言葉を出す。


「なんっ!誘われたからだって…!?だ、誰でもいいのか?君は!?誘われたら相手が誰だっていい

とでも言うのか?  …そ、それなら俺が!俺がアイツの代わりに…君と…その…」


「え?速水さんが?…速水さん、経験したことあるんですか?そうは見えないケド…」


「なっ!!チビちゃん!俺を桜小路のような若造と一緒にするんじゃないっ!!!!」


「そ、そうなんだあ…。じゃあ、桜小路君よりも心強いかも…エヘッ」


「あたりまえだ!」


「意外でした…速水さん…。でも誰と?………あ、そっか…紫織さん…だ…」

マヤは悲しそうに瞳を伏せ、言葉を出した。


「なっ!!いや…彼女とは断じて…ない!!10億円賭けても構わん!」

それを聞いたマヤはちょっと安心したような顔つきになったが、再び表情を曇らせる。


「そうですよね…そういえば紫織さん、貧血だって言ってましたね。体、弱いって…」

(そうよ、紫織さんが献血なんて…。速水さんは気遣っているんだわ!あの人を。どうせあたしは、

叩いても壊れないくらいに元気が有り余る、おてんばな女の子…ぐすん)


「いや、それだけが原因ではなくて…その…彼女とはそういうコトは全く…」

真澄は言葉を詰まらせながらマヤを見つめる。


そしてマヤは、涼しい顔で首をかしげ、真澄を見上げた。


「・・・じゃあ、速水さんはいつも一人で…するんですか?」



「!!!!!!!!!」

(なんっっっっっ×100)


…ものすごい質問が彼女の口から飛び出した溜め、真澄は白目&青筋&滝汗で立ち尽くした。




(なんという過激な質問だ!しかし…当たっている…それもたまに…いや、毎晩…君を思い…)


「チビちゃん…おもしろいことを言ってくれるじゃないか。いつまでも子供だと思っていたが、フッ」


「???」


「この俺が一人で…だと?フッ…あり得ない話だ…」


「そ、そうなんですか?じゃあ、一緒に行く相手は…意外にも、小野寺先生とか?」


「○×▲☆!%#!!」

真澄は息を呑んだ。


(一緒にイク!?小野寺先生と俺が?君はそんなアブナイ世界まで想像しちゃうようなイケナイ子

なのか?)


「ハーッハッハッ…おもしろい。すっかり君のペースだ…。君にはいつも驚かされる…」


「はぁ…」

(あたし、なんかヘンなこと言ったかな?)



「ところで…どこでコトを行うつもりでいたんだ…?」

真澄は気を取り直すとクールな顔つきでそう言葉を出す。


「あ、あたし桜小路君に全部任せちゃってて場所は…。でも、車の中って言ってたわ…」


(なんっ!!車の中だと!アイツめ〜〜なんてスケベなヤツだ!とんでもない男だ!!)

こんな想像をしてしまう真澄の方がとんでもない男に違いない。


「チビちゃん…大丈夫だ!場所は変更する!俺に任せなさい!」


真澄は、またしてもドラマの刑事のようにすばやくタクシーを捕まえると都内のホテルに向かった。







――某ホテルのロビーにて――


「速水さん…ほんとにあの…こんなところでやっているんでしょうか?」


「ああ…みんなバリバリにヤッているのさ…まあ、桜小路のような庶民には無理かもしれんがな。

あいつなら、せいぜい車の中だの、狭いベットくらいしか完備していない場所に決まっているさ」


「あの…あたし、やっぱり怖い…どきどきしちゃう…速水さん…先に行って…お願い」


「何を言うんだ?俺が先にイクだって?この俺が?冗談じゃないぞ。先にイクのはチビちゃんの方に

決まっている…(ハアハア)」


「もうっ…速水さんのイジワル…」


「まさか君とこんな会話をする日がくるとは思わなかった…チビちゃん…君は大人になった…」


「あたしだって!こんなふうに速水さんと……」


(マヤ!!!!!)



「まさか速水さんと二人で献血する日が来るなんて!考えたこともなかったわ…」



「!?!?!?!?!?!?!?」

…真澄は思考回路が真っ白になり、思わず足を止めた。


「け、献血…?」


「ええ、献血…」


「!!!!!!!」

マヤの言葉を遠い意識の中でぼんやりと受け止める真澄。


(ケンケツ!!…ケンケツだと?………ケンケツってなんだ? BY ビビ)



真澄は大いなる勘違いに気付き、発狂しそうになる気持ちを必死で堪える。


(なんということだ!なんということだ!ああ、勘違い!おら、情けなか… )



「速水さん?…あの…ところで、どこのお部屋で行われているのかしら?」


「……」


(うっ・・・やばいぞ!これは困った!)


「チビちゃん…実は、献血前に血液に栄養を送るため、ケーキをご馳走しようと思ってここに来たんだ。

そろそろ君をからかうのもおしまいだな…フッ」


「ええっ!もうっ!やだっ!!速水さんってば!またあたしをからかって!…でも、やっぱりヘンだと

思った…。悔しい…。…また山ほどケーキ頼んじゃうから!!」


「好きなだけ食べたまえ…ハ、ハ、ハハハ…」



真澄はしばらくショックから立ち直れそうにハなかったものの、マヤと再びデートできることになったので

ちょっぴり幸せな気持ちになれた。



(おしまい)


どっかで同じようなネタあったらゴメンです〜?で、桜小路はどうなったのか?(笑)

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