この作品は10万ヒット記念キリリク・・・その1です
10万ヒットを記念して「宝くじで10万当たったマヤちゃんは・・・?」とういうキリリクを頂いて書いたお話です
幸運の女神
そう叫んだマヤの大声は、住み慣れたアパート全室に響き渡るほどの絶叫に近かった。
元へとやってくる。
視線を移動させた。
稽古帰りに偶然立ち寄った売り場で、仲間に勧められてほんの1枚購入しただけなのに・・・。
今、絶好調なのかもしれない。
麗は動揺しながら声を絞り出し、ぐしゃぐしゃとマヤの頭を引っかき回した。
マヤはこぼれそうな大きな瞳を左右に泳がせ、麗のエプロンを軽く掴んできた。
親代わりのように面倒を見てきた麗としては、とてつもなく心配になってくる。
速水家に嫁ぐアンタにしてみたら、なんでもない金額じゃないか・・・もっと堂々としなよっ」 「・・・・」 嫌味ではなく、余りに消極的なマヤに少し気合を入れさせるような、そんな気持ちの彼女の言葉であった。
「う・・ん・・・そう・・かな?・・・せっかくだし、みんなでご飯でも食べに行こうか?」 しどろもどろと提案をした彼女に向かって麗はゆっくりと首を横に振った。
あ、それより、貯金も大事かもね。 結婚後も、やっぱり自分だけのお金は大事だよ・・・。 何があるか分からないし。うん、そうしな! これは、大事に使うべきだよ・・・。あたしもしばらくしたらこの部屋を 出るつもりだし。帰って来る場所はないかもしれないんだよ。」
あげるつもりでいるのだろう。 しかし、『いつでも帰っておいで』なとという中途半端な言葉をかけるべきでないと 彼女は心を鬼にしているのだ。
「自分だけのお金、か・・・」 そして、もう一度新聞に視線を移し、自分の手にしている宝くじと見比べてみる。
結婚するという事実が、急にとても違和感があるように思えてくる。 もちろん、そんな思いは幾度となく 思い知らされたものの、このように物質的なものをきっかけに考えさせられたことはなかったかもしれない。 それとも、時期が時期だけに、くだらない事が不安に思えるのだろうか・・・。
万札の束を簡単に寄付してくれて。 速水さん、このこと知ったら、あたしに何て言うんだろ? 普通に「そうか」って・・・それだけかな。・・・もしも速水さんみたいなお金もちじゃない人が相手なら・・・・・?』
ことを考え出していた。 結婚式が近づくにつれ、何か目に見えない戸惑いが押し寄せ、自分が変わってしまう事 が怖くなっていた。 今、こんな風に当選した宝くじを目の前にして動揺している自分は、いつか過去の知らない自分になってしまうのだろうか。 それが大都芸能の社長夫人になるということなのだろうか・・・。
それとも速水さんと行くかい?」 麗が大きな声で声をかけてきたので、マヤはハッと正気になった。
どこか、不安を抱え込んだような、見えない何かと共に・・・。
「うん・・・・」
もうすぐこんな日々も幻になってしまう・・・・。 結婚式まであと2週間を切っていた・・・ 翌日・・・
水城はにっこりと笑顔でマヤを誘導し、仕事に追われている真澄に声をかけた。 「ああ、ありがとう。 やあ、マヤ・・・悪いが、少しそこに腰掛けていてくれ・・・」 「あ、はい・・・・」
水城がそう言い残して部屋を後にすると、静まり返った社長室で真澄と2人きりになり、胸が高鳴るような 気持ちが止まらなくなっていた。
ちょっとした仕草のひとつひとつにときめいてしまう・・・。 『ああ・・・やっぱり、この人が大好きだ・・・・』 心臓が締め付けられそうになるほどにそう思った。 互いの気持ちが通じ合ってから、もうずいぶん経つはずなのに、 想いをセーブすることができず、会うたびに加速しているようにさえ思う。
真澄が忙しそうに書類を次々と手にしながらそう声をかけると、マヤはブンブンと首を振った。
何となく意味深にそう言った言葉を、真澄は聞き逃さなかった。 滑らかな動作でスッ、と書類から僅かに視線を外し、軽く咳払いをする。
少し冷ややかに聞こえる真澄の声に、マヤは息を呑む。 別にやましい事をしていたわけではないが、ギクリとした顔つきが 真澄に容赦なく伝わる。 「ん?・・・俺の婚約者様は、コソコソと悪いことでもしていたのかな?」 真澄はいつも通りに余裕な顔で話を聞きだそうとしているようだった。 それでもマヤが何を言い出すのか、しっかりと耳を傾けている様子がよく分かった。
「ん?何だって? 声が小さくてよく聞こえないが・・・・」 「た・・・宝くじが当たったの! じゅ・・・10万円・・・・・」
真澄は、マヤの言葉を聞き、クックックッと声を出して笑った。
「いや・・・なんでもない・・・。10万円か・・・・それを換金して財布に入れて、どんな顔をしてここまで歩いてきた? 君の事だから、”大金を持ってます!”って顔に書いたような表情でカバンを抱えて歩いてきたんじゃないのか? ・・・気をつけないとダメじゃないか。あまり心配させないでくれ・・・」 真澄は笑いながらも、後半はしっかりとマヤの身を思い、真面目な顔つきでそう言ったのだった。
そう言葉にしながらも声を震わせているマヤがいた。
また吹き出して笑いそうになるのをなんとか堪える。 そして軽く息を吐き出すと、眩しいほどのやさしい眼差しで彼女に視線を向けた。
真澄はそう告げると、静かにタバコを取り出し、カチリとライターで火をつけた。
顔を赤らめながら、なんだか無性にムキになってしまうのはどうしてだろう。 ああ、なんだかいつもこういう パターンなのだ・・・。いつまでも子ども扱いされているようで、なんとなくカチンときてしまう。
真澄は興味津々という表情で尋ねていた。 彼女がムキになってあれこれ言うのも、すっかり慣れている。
なんだか、無理やり取ってつけたような品々を言葉に出すマヤ。 実際、買い物をしていて「いいなあ」と思う物は山ほどある。ただ、真澄に伝えて買ってもらうほどでもなかったり、 食費を削ってまで買うわけにいかないような物だ。 誰にも気兼ねせず、この10万円で買ってみたい気持ちがあった。 大都芸能の社長である真澄と結婚するのだから、 それくらい平気でできなくちゃ・・・・・。
真澄はそう言い、サッとスーツのジャケットに腕を通すと、あっと言う間にマヤのそばへとやってきた。
「気にするな。こんなことは多々ある。 さあ、行くぞ」 「えっ?あの・・・・」 「ほらっ!」
「え・・・あ・・・はい・・・」 もたもたと返事をするマヤは、気まずそうにキョロキョロと周りを見渡し、顔を伏せていた。
気持ちになっていたのだ。 今にして始まった事ではなく、2人の婚約については、数え切れないほどの中傷の記事を目にしてきた。 自分でも、似合わない事は良く分かっている・・・。 不釣合いなことは、自分が一番よく知っている・・・。
自分の手を重ねてきた。 ・・・まるですべてを気持ちを包み込むかのように・・・・。
激しくなってしまう。 呼吸の仕方を忘れてしまい、息ができなくなるほど苦しくなる。 ドキン、ドキン、ドキン・・・・・ 『やだ・・・心臓の音、聞こえちゃうかもっ・・・・』
2週間後には自分の花嫁となることが決まっている・・・。 きっと、彼女を失ってしまったら、確実に自分は生きていられないだろう、と思う・・・。 誰よりも愛している・・・・・。
『速水さん・・・・・』 マヤの心の隙間に、真澄の愛情の欠片がやさしく降り積もっていく。
比較的空いている状態だった。
「む・・・・・・・・っ」 『もうっ・・・またバカにしたような言い方でっ!!』
「いらっしゃいませ・・・」 スタイルの良い、おしゃれな店員に声をかけられ、一瞬、後ずさりしてしまった。
息を飲み込む・・・。 それでも、意気込んで来た手前、後には引けない・・・。 マヤは、息を止めるほどに緊張しながら、服を物色していくことになった。
後をついてきた。 そして、その度に色気のある香水の香りが広がり、鼻をくすぐる。 『同じ服をあたしが着ても、きっと似合わないだろう・・・』 そんな思考が頭をかすめる。 そして、その店員と真澄が同じ視界に入ると、なんだかとても似合っているように思え、 悲しくなる。 『なんでこんなにマイナス思考なんだろ・・・・もう、やだ・・・・あたし・・・』
「君は白が似合うと思うが・・・・」 真澄はさっと高い位置にあった白いワンピースを手にし、彼女に手渡してきた。
店員と真澄の視線を気にしながらも、マヤはそう小さく声を出す。 飾り気のない、限りなく白に近いコットン素材のシンプルなものであるが、マヤの目にも魅力的に映っていた。 「着てみるといい・・・」 マヤは試着を勧められ、店員にも押されるようにして試着室へと急ぐことになった。
美しい店員のファッションと違いすぎ、溜息をつきながらワンピースを身につける・・・・。
それはとても夏らしく、彼女の華奢な体にぴったりのシルエットを作り出していたのだったのだ。 何も色がつけられず、派手な飾りがなくとも、その純粋なカラーとマヤのイメージがあまりにもぴったりすぎる位だった。
真澄が店員に指示をする。 「はい、かしこまりました」 「・・・・・・?」 マヤが怪訝そうな顔をしていると、真澄はフッと笑いながら彼女を見下ろしていた。 「一度で支払いできるように頼んでおいたよ。荷物もすべて一緒に受け取れば買い物も楽だ。」
マヤは再び着替えをし、購入が決まったワンピースを店員へ渡したのだが・・・。 普段なら絶対に買えないような金額が書かれたタグを視界に入れ、購入を決めた後だというのに手に汗をかいてしまう。
「本当によく似合っていたぞ。・・・・俺は、白の似合う女性がタイプなのかもしれないな・・・・」 「!!!!」 マヤは、火が出るほどに赤く頬を染め、しどろもどろに答える。 「・・・そ・・・それは・・ど・・・どうも・・・・」 真澄はクスクスと笑いながら、マヤを見つめていた。 「君の事だからチョコやプリンをこぼして汚さないようにしないとな・・・」 「・・・・もうっ!! 一言多いっっ!!!」 プリプリと怒っているマヤをエスコートするようにして、真澄はクックッと笑い続けた。 「ほら、急がないと時間がないぞ」 ・・・知らないうちに真澄のペースだ・・・・
たかがぬいぐるみとは言え、かなりの大きさだった為、値段もそれなりにするものだった。 真澄のような高級スーツを身につけた男性が立ち寄ると完全に浮いてしまうような雑貨ショップであるが、彼は気にすることも ない様子だ。 「このぬいぐるみの表情が好きで、ずっとずっと買えたらいいな、って思っていたの!!」 満足そうなマヤの顔を、真澄は眩しそうに見つめていた。
時々、選択に困ると真澄にアドバイスをしてもらい、購入を決めていく。 どれもこれも、真澄に「こっちのほうが似合う」と 言われれば、即決してしまう自分がいた。
マヤが弱気な発言をすると、真澄はククッと笑いながら彼女の肩を抱き寄せた。
本来ならば購入した店頭で個別に支払いをすべきなのだろうが、真澄の提案とあればデパート側も快く対応してくれた らしい。
店員が深々とおじぎをし、真澄が軽く会釈して何やらカードを受け取るのを見てマヤはハッとする。 「あの・・・お会計・・・・」 「もう払ってある」 「!!!!」 信じられないような真澄の返答だった。 真澄は、マヤが試着などしている隙にカードですべて支払う段取りを取ってあった のだ。
マヤがもたもたと抗議をしているうちに荷物は運ばれ、車に積まれていく。
「・・・・・・!!!」
「速水さん!!」 「車を出してくれ」 運転手に指示を与える真澄。 慌てて抗議をしようにも、車は走り出し、デパートを後にしていた。
買ってあげたいといつも思っていたんだ・・・」 「・・・・・・」
「どこかで食事をしよう・・・」
サッと真澄が判断を下し、事が進んでしまう。 それは嫌な事ではない。むしろ、自分を引っ張って行ってくれる真澄は 頼もしい・・・。
時計は8時になろうとしていた。
「あの・・・ありがとう・・・・」 「・・・・ん? ああ、さっきの買い物か? いや、あれは俺が勝手に買ったようなものだからな」 真澄は手早く車を降り、マヤの手を取ると車から彼女を降ろした。 そのやさしい彼の表情に、また言いたい事が分からなくなってしまう。 つくづく、気持ちを伝えるのが下手だと思う・・・。
彼の大きな背中が頼もしく、心強く思う気持ちとうらはらに、いつも置いていかれているように思う自分がいる。 『本当に、あたしなんかと歩いていいの・・・?速水さん・・・・』
すっかり行き着けになったこの店。 最初は戸惑うことも多かったはずなのに、真澄のエスコートにより、 自然に食事ができるようになってきていた。 ”自分が変わりつつある”という不安。そして、”変わらなければいけない”という思い・・・。結婚前のマヤの不安は 波のように幾度も襲い掛かる。
「・・・・・」 ”言いたいこと”があるのかないのか・・・なんだかそれすらもよく分からない・・・。
そして、手元にあったナフキンで口元をぬぐうと、申し訳なさそうにしてゆっくりと口を開いた。
「・・・・?」 「今回のことで、あたし・・・・それをつくづく実感して・・・すごく不安になっちゃって・・・」 真澄は、じっと彼女を見たまま、言葉を出す。
2人で過ごすうちに埋まればいいものじゃないのか・・・?」 「・・・・・」
「・・・・もうっ!!またそういう事を言うっ!!」 マヤがカーッと顔を赤らめると、真澄はクスクスと笑い声を出した。
叶えてあげられる生活が待っているというのに。 もちろん、そんな控えめな彼女だからこそ、という魅力もあるのかもしれないが・・・。
真澄の顔をじっと見つめて言った。
ガラガラと氷の音をたて、ボトルが再び戻されると、真澄はすかさず言葉をかける。 「それは最もな意見じゃないか・・・」
でもして家出するときの資金になるかも”って・・・。冗談だって言ってたけど、なんだかあたし、そういうためにこのお金を 残しておくようで、嫌になっちゃったの・・・」
真澄は、目の前で大好物のデザートにも手を付けず、そんな小さな不安を語りだした彼女の姿に息を呑んだ。
真澄が問いかけると、マヤはゆっくりと頷いた。 「うん・・・なんだか、最初からなかった事にしたくなって・・・。 当たったのは嬉しかったけど、いろいろバカな事考えて 不安になっちゃったから。」 「・・・・・」
なんだかとても自己満足で彼女を傷つけていたことに気付かされた。 何にしても自分中心で事を進めてしまう性格が表に出てしまうのだろう。 もっと深く彼女の立場になって考えていかなくてはいけないのかもしれない。
あれこれと勝手に彼女を振り回してしまったことに胸を痛め始める。 自分は彼女を迎える立場であり、ほとんど不安などはなかった。 単に、彼女と暮らせる日々を思い、ひたすら待ち遠しく思っていた。 ・・・が、それ以上に彼女は、大きな不安を抱えて日々を過ごしていたのだろう・・・・。 そういう気持ちもうまく伝えられず、時を刻んでいたのだろう・・・。
「悪かった・・・・。そんな気持ちでいる事まで気が付かなかったよ。 俺はただ・・・君と結婚できることが嬉しくて 少し浮かれすぎていたのかもしれないな」 真澄の言葉を聞き、マヤが顔を上げる。 「あたしだって・・・・結婚できるのは、嬉しい・・・」
その10万円は・・・まあ、大事にしておくんだな。青木君が言うとおり、いざという時の為にもだ・・・」
不安を隠しきれないマヤは俯き、視線をそらす。
あげるから、君は使う必要がない。いざという時の為に残しておくんだ」 再び、2人の視線が絡みあった。 「速水さん・・・・・」
だけを持って屋敷から脱走した時、どれだけ寿命が縮んだと思っているんだ?」
「そういう事ではない・・・・」 真澄は急に厳しい顔つきで彼女を見据えたかと思うと、何やら軽く咳払いをし、顔を背けた。 「本当なら・・・君には必要以外の金は持たせないほうが安心なんだが・・・・。」 「・・・・・?」
俺は、君に家出されるのを恐れてケンカをしてもすぐに謝ることになるだろうから・・・・」 真澄はそう言いながら、口を濁し、ワイングラスをテーブルに戻し、タバコを取り出す。 「速水さん・・・・・」
タバコに火が付けられ、真澄は視線を外すようにしてそう告げた。
家出だけはしないでくれよ。 今のアパートだって屋敷からそう遠くはない。俺がいつでも運転手になるから、気軽に遊びに 行けばいい・・・」 真澄は一気にそう言葉を吐き出すと、タバコの煙を吐き出し、再びマヤに視線を向けた。
幸せであるほどに、失う事への不安を抱えていたのかもしれない。 今が幸せであれば、どうなるのか分からない 未来をあれこれと考えて辛くなる必要はないのだ・・・。 変わる必要もないのだ・・。
真澄に促され、マヤはようやくデザートに手を付け始めた。 胸がいっぱいで、溶けかけのアイスすら、なかなか喉を通らない。
マヤは、等身大の自分を受け入れようとしてくれている彼を見つめ、すべての戸惑いと不安を捨てて胸に飛び込めそうだと 思った。 『やっぱり、世界で一番好き。あたしが選んだあなただから・・・・』 マヤの体中から真澄を想う気持ちで満ち溢れていたが、言葉にしたら泣いてしまいそうな気がして、言葉を胸にしまった。
貯め込むから覚悟しててねっ」
「そうよっ・・・どこでケンカになってもいいように、通帳も持ち歩いちゃうんだからっ!!」
『ケンカしたら、これを見せてちゃんと速水さんに謝ってもらおう。 ・・・・でも、あたしが悪いときは、ちゃんと謝る!』 『だけど、何かの記念日には、ちょっと贅沢して、速水さんがびっくりするようなプレゼントを買おうかな・・・』 マヤは、記念になった通帳を大切に握り締めて誓いをたて、幸せな微笑みを浮かべていた。 2人の辛くて長いすれ違いの日々は過ぎ行き、これから一歩一歩、幸せの階段を作り上げていく。
終わり |
テーマからして、お笑いにでもなりそうな物なのに、なぜかこんな地味なお話に。。。彡(-_-;)彡ヒューヒュー 初めてのキリリクで、テーマから話を考えるという難しさを感じました。いつもはネタをかき集めてから強引に テーマにしてしまう私なので。。。 山も谷もない、何が言いたいのかよく分からない中途半端なお話でごめんなさい。 リクエストしてくれたtakumi様、どうもありがとうございました。 ふわふわ |
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