RAIN 4



マヤは俯いたまま、ただひたすらに胸元を隠そうとしていた。


真澄はそんな彼女の両腕を強く掴み、正面を向かせる。


くびれたウエストには不釣合いな ふくよかな乳房、その先端にはさくら色の小さな突起。

どれほど高級な洋服を身にまとわせた彼女よりも、遥かに美しい、と真澄は思った。


(俺のものだ・・・・)


今からこの美しい姿を抱くことができる。

この体に自分自身を刻みつけることができる・・・。


真澄はその優越感と共に湧き出してくる、突き抜けるような熱い欲望を感じていた。



「そ・・・んな風に・・・見ないで・・・」


「・・・見せてくれ・・・」


真澄は ねだるようにして呟くと自らもシャツを脱ぎ捨て、ドサリと音をたてて彼女を押し倒す。


潤いのある空気が、シャツから解放された肌に心地よく吸収される。

・・・振動で、マヤの大きな胸は大きく揺れた。



先ほどマヤが覗いていた窓からは、ほんの少しの街灯の明るさが頼りなく入ってきているだけである。

隣の部屋からの明りは、ベットまでは届いていない。

真澄は少し残念にも思いつつも彼女の両腕を押さえつけ、舐めるようにして視線を動かし続けた。



彼女の体は、本当に小さい。

もしも今、自分の背中側に照りつける太陽があったとしても、彼女はすっぽりと隠れて陰になってしまうであろう。

そう考えると、今から自分がする行為が、なんともひどい仕打ちのようにも思われてしまう。


真澄は頭の片隅でそんな思いを抱えつつも、男の本能が彼女の美しい裸体に動かされ、すでに夢中になって

いることも分かっていた。


耐え切れず、首の下あたりから急に膨らみ始めている、その豊かな胸元に唇をつける・・・・。

マヤはビクンと体を反応させ大きく跳ね上がった。


真澄は更にその膨らみを両手で揉みほぐし、弾力を味わい、鳥のように唇で先端をついばんでいく。


「は・・・ぁ・・・」

淫らな息をこぼすマヤ。 

とても拒否していたとは思えないほどに悩ましい顔つきをしている。



真澄はひたすら狂ったようにして愛撫を繰り返す。

時折触れあうだけの肌の一部分でさえも、着実に興奮を高めさせてくれる。


真澄は愛する想いのすべてを与えるかのように、その唇を吸いつけていく。

そして、とろけるような表情をしているマヤが全身の力を緩めている間に、その先に向かうため、彼女のスカートを

勢いよく引きずり下ろしにかかっていた。




「きゃっ・・・」


彼女の腰の辺りには最後の下着が残された状態になっていた。

それは想像もつかなかったほど小さく、頼りなくまとっている。


・・・真澄は迷うことなく手をかけた。



「あっ・・・そこは・・・・」

マヤの怯えたような声が聞こえた。


真澄は ぐっと指をかけ、一気に彼女の足首まで落とす。



「いやぁぁっ・・・」


先ほどまで反応よくしていた彼女がふいに体を起こそうとしたので、真澄は思わず強い力で押さえ込んでいた。









すべてを晒した彼女の体は、小刻みに奮え、瞳は潤んでいるようだ。



真澄は優しくマヤの唇にキスを落とした。


そして、先ほどと同じように耳たぶに愛撫をしながら囁く言葉。


「愛している・・・・」




顔を覗いていみると、彼女と視線が合った。

戸惑いの表情はしているものの、強く拒否することはなさそうに見える。


真澄はそれを確認すると、先ほど自分が思い浮かべていたように思う存分にマヤの足首を掴み、そのまま

ゆっくりと滑らせながら太ももまで撫で上げていく。


「・・・ん・・・」


想像通り、彼の大きな手のひらにかかれば、太ももに至るまでも簡単に掴めてしまいそうなほど、彼女の足は

細かった。

マヤが諦めたかのように体をダラリとさせているので、真澄は両手をそれぞれ彼女の足にあてがい、ゆっくりと

マッサージするように上下させる。 


その肌のきめ細やかさは、真澄の指に染み込むようにして伝わってくる。

ほっそりと引き締まってはいても、独特の柔らかさを持ち合わせている彼女の足。

真澄が触れた指先を弾きかえしそうなほどに張りがあり、真澄は夢中でその感触を味わっていく。


「は・・・ぁ・・・・・ぁっ・・・」

マヤは溜息にも似た、湿り気のある息を吐き出してその行為に身を任せているようであったが、やがて彼が

太ももの付け根辺りで手を止めると、ビクッと体を強張らせた。



真澄は急がぬつもりではいたはずが、意識とは裏腹に、隠されている未知なる部分に向かって割り込むように

して指先を進むのを止められずにいた。



「ダメっっ・・・!」

マヤは足を強く閉じ、その進入を拒む。



「嫌なのか?」

「・・・・・」


真澄の問いかけに、マヤは黙り込んでいた。


答えが帰ってこないのを合図に、そのまま彼女の太ももを這う。

本当に嫌でやめてほしければこんな中途半端な反応をするはずはないからだ。


スリムなマヤは両足の間に大きく隙間があり、硬く閉じていようとも、その進入は容易なものであった。


それでも、真澄は両足を押し広げようと試みると、瞬く間に彼女の膝は折られ、マヤは あられもない姿と

なってしまう。 真澄は片手の指をそこに向かわせる。


「やっ・・・やっ・・・・やぁっ・・・いやっ・・・」

その中心に指が触れようとした瞬間に、マヤは腰を引いて逃げる体勢になった。






「俺に触られるのが嫌か・・・・?」

優しさと冷ややかさを持ち合わせたような真澄の言葉。


「・・・・・・」

マヤは押し黙っていた。


要するに、即答できるほど嫌でも怖くもないということではないか。


真澄は、腰を引いてしまった彼女に構うことなく、今度は逃げないように片方の手でしっかりと腰を押さえつけ、

指を押し進めていた。


「あっ・・・・・」

マヤが怯む間もなく、その部分に指は到達する。


足だけではなく、その敏感な部分でさえも、固い蕾のように引き締まっているのが分かった。

彼の指先が割れ目を這うようにしてなぞり始めると、マヤは首を振りながら声を出す。


「や・・・・ぁん・・・」


真澄が入り口付近に指をやると、そこはしっとりと湿り気を帯びていて、とても体が体が嫌がっているとは

思えない状態であった。

もちろん、それは彼女自身も気付いていない、無意識の体の反応かもしれないが。


彼は無我夢中で強く彼女を抱きしめ、そのまま指を奥へと向かわせていった。


「んんんんっ・・・・」

内壁は指にまとわりつくほどに狭く、温かい。

それを確かめてしまうと、一刻も早く一つになりたいと欲する意識が出てきてしまう。




(これほど狭くて、大丈夫だろうか・・・)

真澄は、今押し込めている指でさえも余裕がないような状況に、そんな不安を抱き始めていた。


それでも、奥からじわりじわりと蜜が広がり始め、だんだん指の挿入がスムーズになっていくのが分かると、真澄

は入念にその行為を繰り返していく。


「う・・・ゥんっ・・・・んっ・・・」

声を押し殺すようにして、マヤが呼吸を乱している。

じゅる、じゅると暗闇に音がたち、その音色は真澄の心と体に激しく刺激をかけていく。


「・・・痛くはないだろう・・・?ずいぶん・・・いい顔をしている・・・」


「や・・・だっ・・・」

マヤはそのいやらしい音と真澄の囁きに反応し、両手で顔を隠しながら足を閉じようとしていたが、真澄は軽々と

阻止していた。


そして彼は突然、差し込んでいる指を勢い欲引き抜くと、そのままぬるぬるとした蜜を絡めながら、更に敏感な

突起にこすり付けるようにしていく。


「あああああっ・・・」

マヤはその感覚に驚いたようにして腰をくねらせ、ひときわ大きな声を出した。





真澄は限界を感じ、自らもすべての衣服を脱ぎ捨てる。 

昂っている自分自身は、早く身を沈めたいと言わんばかりに大きく張り出している。



ところがマヤは危機を察知したのか、するりと身をかわし、足を閉じて体を丸め、近くにあったクッションを抱え込む

という行動にでていた。 

ぎゅっとそれに力を込め、警戒するように身を硬くするマヤ。

少しでも真澄との体の間に距離を作ったつもりでいるらしい。


真澄は咄嗟の彼女の行動に驚きつつも、恥じらいながら体を縮めているその姿を愛しく思い、同時に獣のように

破壊してしまいたい願望に襲われていく。




「往生際の悪い子だ・・・」


「・・・・・・」

マヤは唇を噛み締めていた。


「ここまでさせておいて お預けを食らわせる気か? やはり君のほうがイジワルだな・・・」



冷ややかにそう告げた真澄ではあったが、すぐにマヤが何か言葉を出そうと唇を僅かに開きかけたので、耳を

傾けることにした。


「は、速水さんは・・・」

「・・・ん?」


「速水さんは・・・こんなコトする人じゃないって・・・・思った・・・」

「・・・・・・・」


マヤの言葉に真澄は僅かに動揺しつつも息を吐き出す。

「それはすまなかったな・・・俺も男だからな・・・好きな相手をこうしたいと思うのは当然だ・・・」

マヤはその言葉を耳にすると、身を固くしたままではあるが、少しだけ真澄のほうに顔を向けた。


真澄はすかさず彼女の抱えているクッションをひったくり、強く組み敷いて彼女を覗き込む。


「きゃぁっ・・」


「・・・こういう俺は嫌いになったか・・・?」

鋭い視線を向け、真澄はそう吐き捨てた。


「・・・・・・」

マヤは瞳を潤ませながらも、まっすぐに真澄に視線を合わせ、目を泳がせる。



「・・・・やめてもいいぞ・・・」

真澄は首筋辺りに静かに顔を近づけ、唇を這わせながら言葉を投げかける。


「あっ・・・・・」

そして、マヤが体を緩ませた直後、先ほど彼女が敏感に反応した秘所に指を再び送り込み、ゆっくりゆっくりと

マッサージをするように動かしていく。


「んっんっ・・・ううんんっ・・・・」



「本当に嫌なら、こんなにならないはずだろう・・・」

真澄は蜜を絡めた指先で彼女の敏感な突起を責めたてる。


「や・・・・・・・」

マヤは首を振りながら真澄の言葉に頬を染める。


真澄は、ビチャビチャと音をたてさせながら、そのぬめりに任せて更に入り口を濡し続けていく。



「マヤの中に入りたい・・・・」



「・・・・・・」



「ここに・・・」



「あっ・・・あんんんっ・・・」


真澄が再び、指先をずぶりと侵入させると、マヤは腰を奮わせて声をあげた。



きっぱりと拒否するような言葉が彼女の口から出てこないのを確認すると、真澄は指を引き抜き、互いの体を

強く重ねるようにして唇を合わせる。


自らの唇をマヤの震えるそこにぴったりと押し付け、間を割って舌を這わせていく、濃厚な口付けがされた。


互いの呼吸が乱れている。

じっとりとした汗が肌を湿らせている。


真澄は静かに唇を離すと、マヤの瞳を深く覗き込んだ。


「楽にしていろ・・・」

そして、ぼんやりとしていた彼女の足を押し広げると、自身をゆっくりと合わせ、マヤの中へと沈めにかかる。



「やっ・・・・・・」

再びマヤが腰を引き気味にする。

真澄は厚みのある手のひらを彼女の細いウエストラインにあてがい、自らを捻り込む。


「んんーーっ・・・」



先ほど充分に濡らした粘膜は、真澄自身に吸い付いているのではないかと感じるほどに絡みついた。

顔をゆがめている彼女を見ると痛みを与えてしまっているという意識はあるものの、真澄はその快感に溺れ、

引き返すのは困難であることを自覚する。


真澄が力を入れて足首を左右に向かわせようとすると、体の柔らかい彼女は軽々と開脚させてしまう。


「ん・・・っ・・・・」

じわじわと時間をかけつつも、ようやく最奥へと到達していた。


真澄は肩で息をつくようにし、そのまま静かに腰を動かすと、リズムをつけ始めていく。



「はぁっ・・はぁぁっ・・・」

マヤは痛みを堪えるような顔つきではあるが、とても淫らな息を吐きだし、真澄を刺激する。


「いい顔だ・・・最高にそそられる・・・」


彼女を見下ろしながらそう告げると、マヤ軽く首を振りながら横を向いてしまっていた。

彼は彼女の手を握りしめ、強く激しく腰を打ちつけていった。


「はああっっ・・・んんっ」

「くっ・・・ああ・・・すごい・・・ぞ・・・マヤ・・・!」



ズブリ、ズブリ、ズブリ・・・・



繋がっている部分から、そして肌がぶつかりあう場所から、湿り気のある音が響き出す。


・・・互いの息が絡み合い、二人は一つになっている。


・・・真澄の厚い胸板は、白桃のようなマヤの胸を押しつぶし、振動で揺さぶりをかけている。


・・・肌が溶け合う・・・。


・・・細胞の一つ一つが混ざり合うかのように。


真澄は、抱えている愛しさをすべて注ぎ込むようにして、マヤの体内を感じていく。



初めて男を受け入れた彼女はきつく真澄自身を飲み込み、それでも無意識にぬるぬると蜜を与え、彼を

絶頂に向けて導いているようだ。





先が見え始めていた。


もう少し余裕を抱えていたいと頭の隅では思っていたはずであるが、そんなことも忘れさせられるほどの快感

が全身を襲う。


(マヤ・・・・・!!)


ギシリ、ギシリ・・



ベッドの軋む音がスピードを増した。


「くっ・・・・・・」


「ああっ・・・・」




真澄は彼女の中に食い込むかのようにして果てた。





被さるようにして彼女の上に倒れ掛かり、まだまだ落ち着く気配のない呼吸を感じつつ自らを引き抜く真澄。


愛し合った証明の泉が互いに混ざりあい、彼女の中から溢れていた。


「マヤ・・・・大丈夫か・・・」

優しく彼女の黒髪を撫でるようにしてすくい上げる。

マヤは小さくコクン、と頷いた。

真澄はその仕草にホッと胸を撫で下ろし、それでもどうしても気持ちが落ち着かず、体を横にすると彼女を抱き

すくめた。


行為を終えてもなお、止むことのない愛しさ。

それは過去に感じたことのない、大切な何か・・・。

ずっとずっと、抱くことの許されなかった、無償のもの・・・。


真澄は眩暈がしそうなほど、その温かいものを実感する。




シングルサイズのベットは、彼女だけの為なら大きすぎるとも思われたが、二人で横になるには狭く、できる限り

寄り添いながら、真澄はこの世で一番愛しいものを見るような目つきでマヤの顔を覗きこんだ。



「ごめん・・・なさい・・・」

「・・・・マヤ・・・?」

いきなり謝るという行動に出たマヤを真澄は怪訝そうに見つめる。



「あの・・・あたし本当に子供だし・・・。きっと速水さん、こんなコト望んでないって思い込むようにしてた・・・」

そのマヤの不安そうな言葉に、真澄は溢れ出る愛しさが止まらなくなっていく。


(なんということだ・・・・)


「謝るのは俺のほうだ・・・。そんな君の気持ちにも気付かなかった・・・・」


「・・・・・・・」


「自分でも・・・どうかしているのではないかと思う。・・・君を前にすると感情が抑えきれない・・・」


「・・・・速水さん・・・・」


「全く・・・君には振り回されっぱなしだ・・・」


思わずそう呟いた言葉に、マヤはおずおずと言葉を返す。


「ごめんなさい・・・」


「謝ることじゃない。俺が勝手に振り回されているようなものであって・・・。それが心地いいんだから・・」


「・・・え・・・?」


真澄はそれだけ告げると、マヤを強く抱きしめて互いの額を合わせるようにしていた。


マヤの照れくさそうな顔が可愛い。


決して届かないと思っていた彼女が今、数ミリほどの距離で呼吸をし、自分の胸に収まっている。




一生、叶う事のないと思っていた願い事。



(叶えてくれたのは君だ・・・)









強く肌を寄せ合っている二人の耳元に、まるで空からパールの粒がこぼれ落ちて来たような音が響き渡った。


「あ・・・・」

「・・・また降り出したな・・・・」


叩きつけるような強い雨音だった。



しかしそれは、先ほど思いを押し込めながら聞いていた音とは、まるで違って聞こえる、優しい音色。

二人が埋められずにいた小さな隙間に、急速に埋められた愛の形のように。



「やはり今日は泊まらせてもらうしかないな・・・」

真澄はマヤの鼻の先をつつきながら、そう呟いた。


「ええーー?」

「なんだ・・・冷たいな・・・。こんな大雨の中、追い出すつもりなのか・・・・」


「そ、そうじゃないですけど・・・・ベット、狭いし・・・」

もじもじとしているマヤを真澄は更に力強く抱きしめた。


「俺は構わん」

「あたし、寝相悪いんです・・・・」

「・・・俺がしっかり捕まえたままでいるから大丈夫だ・・・」

「でも・・・・」


まだブツブツと恥ずかしそうに言葉を出すマヤの唇を、真澄は優しく塞いでしまった。

「んっ・・・」







・・・・二人の絆を深めた、春の温かい雨の音は、いつまで続くのだろう。




しかし、今、二人が抱えている想いはきっと同じ。


(ずっと降り続けばいい・・・・・)











おわり








××××××××××××××××××××××××××××

ぐはーーーー!終わった!! これは、30万ヒットのキリリクで、エクリプスさんから頂いたリクで

ございました。 「暗闇を越えて・・・」のような、強引なシチュ。 強引といえば、やっぱり

恋人じゃない段階での無理やり・・・だと思うのですが、それだとまるっきり同じになってしまうので、

今回は恋人同士の設定で。 強引さを出すために、マヤちゃんには純情になっていただきましたが、

社務所シーンではかなり積極的ですよねえ〜。あれを見た後だと、なんかこんなシチュ、ありえん

ように思えますね(笑) 相変わらず、ワタシの書く話は余計な描写が多すぎ、、かも。

たかが地下なのに、長くなっちゃってすみません。最後まで読んでくださってありがとうございます。

リクを下さったエクリプスさん!ゲットされた日からアップまで2ヶ月弱もお待たせしてしまって

申し訳ありませんでしたっ!

××××××××××××××××××××××××××××





 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送